公開日
2024.5.18
更新日
2026.7.27
総合診療
脂肪肝、油断するべからず。
こんにちは!リベ大総合クリニック大阪院 院長の大岩です。
コラム第6回目は「脂肪肝、油断するべからず。」というお話です。
健康診断などで
📋 肝機能の数値がよくないですね…
📋 脂肪肝ですね。
と言われたことがある、あなたには
ぜひ、最後まで読んでいただきたいと思います。
私はお酒飲まないし、関係ないよね?
というあなた。
はたして、本当にそうでしょうか?
一緒にみていただければうれしいです。
脂肪肝については、下記もぜひご覧ください。
🔸脂肪肝とは?お酒を飲まない人も要注意!
脂肪肝とは「肝臓に脂肪がたまった状態」をいいます。
体の余分なエネルギーは、中性脂肪として全身にたくわえられますが、
肝臓にも蓄積されます。
肝臓の細胞の30%以上に中性脂肪がたまると、
脂肪肝と診断されます [1]。
生活習慣の変化などから、
近年増えつつある病気のひとつとして注目されています。
脂肪肝になる主な原因としては、
▼アルコールによるもの(アルコール性)
・お酒の飲み過ぎ
▼アルコールに関わらないもの(非アルコール性)
・食べ過ぎ(肥満)
・糖尿病
・中性脂肪が高い
・悪玉(LDL)コレステロールが高い
・善玉(HDL)コレステロールが低い
などがあります。
脂肪肝を放置すると、肝臓が「フォアグラ状態」になり、
さらに悪化すると肝炎や肝硬変を引き起こします。
最悪の場合、肝がんになることもあります(図)。
【図. 脂肪肝の分類と主な原因 [筆者作成]】

🔸治療の基本は、生活習慣の見直しから
脂肪肝を改善するには、生活習慣の見直しが欠かせません。
お酒を飲む人は、節酒を心がけましょう。
アルコール性脂肪肝のリスクをなるべく避けるための
純アルコール量とお酒の目安は、以下のとおりです。
【表. 非アルコール性脂肪肝と定義する飲酒量 [2-4より作成]】

※上記の飲酒量を超えない方が脂肪肝となった場合、アルコールによるものではなく、非アルコール性脂肪肝とみなされます。
肥満の方は、ダイエットが重要です。
体重を10%減らすことで、非アルコール性の脂肪肝が改善することがわかっています[2, 3, 5]。
でも10%の減量って、なかなか大変ですよね。
専門学会のガイドラインでは、7%の減量が目標とされています[2-4]。
例えば体重90kgの方の場合、マイナス6kgが目標となります。
🔸肝臓からのSOS、見逃さないで!かかりつけ医に相談を
肝臓は「沈黙の臓器」といわれるように、
病気になっても自分では気づきにくく、
いつのまにか悪化してしまうことがあります。
だからこそ、日頃からの心がけが大切なのです。
特に体重の管理には、バランスのよい食事が重要です。
当院では管理栄養士が常駐しており、みなさんのサポートを行っております。
食事の悩みやわからないことがあれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。
一緒に考えながら、少しずつ生活習慣を改善し、
無理なく健康を守っていきましょう。
僕たちは、いつでもクリニックであなたの力になりたいと思っています。
では、次回のコラムもお楽しみに!
引用文献
[1] 厚生労働省: e-ヘルスネット [https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-033.html(2024年4月17日閲覧)]
[2] 日本消化器病学会・日本肝臓学会編: NAFLD/NASH 診療ガイドライン2020(改訂第2版).
[3] 日本消化器病学会・日本肝臓学会編: NAFLD/NASH 診療ガイドライン2020(改訂第2版)追補[最終更新日:2022年12月16日].
[4] 日本消化器病学会・日本肝臓学会編: 患者さんとご家族のためのNAFLD/NASHガイド2023.
[5] Romero-Gómez M, et al.: J Hepatol. 2017; 67(4) 829-846.