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【除菌で安心!】胃カメラでわかるピロリ菌と胃がんリスク

胃の内部を描いたイラスト。ピロリ菌が胃の粘膜に付着し、炎症を引き起こしているイメージが示されている。

こんにちは!リベ大総合クリニック大阪院 院長の大岩です。

健康診断などで胃や食道、十二指腸などの上部消化管の異常を調べる検査としてよく見かける、胃カメラ検査バリウム検査

どちらを受けたらいいのか、悩んだことはありませんか?

また、「ピロリ菌」という名前は聞いたことがあっても、どんなリスクがあるのかよく知らない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は

  • 胃カメラ検査・バリウム検査の特徴

  • ピロリ菌感染と胃がんリスク

  • 除菌治療のメリットと成功率

などについてご説明します。

健康診断を検討される際の参考になれば幸いです。


胃・十二指腸潰瘍(ピロリ菌感染)については、下記もぜひご覧ください。

▶︎胃・十二指腸潰瘍(ピロリ菌感染)|どんな病気?


🔸どっちがいいの?胃カメラ vs. バリウム!違いを徹底比較

胃カメラ検査とバリウム検査、それぞれの特徴を知り、今のご自身に合ったものを選びましょう!

【胃カメラ検査とバリウム検査の比較】[筆者作成]

胃カメラ検査とバリウム検査の比較表。検査の目的、方法、苦しさ・痛み、検査時間などについてそれぞれの特徴が整理されている。胃カメラ検査は精度が高く、異常があればその場で生検が可能。バリウム検査は簡易的なスクリーニングとして活用されるが、異常が見つかった場合は胃カメラ検査が必要となる。

もしも院長が検査を受けるなら?

私が受けるとしたら、胃カメラ検査を選びます。

それは当院で胃カメラ検査を行っているからという理由よりも、医師の立場からみて

  • 精度の高さ

  • 診断までの早さ

  • 早期発見・早期治療ができることによる、患者さんの総合的なメリット

を考えると、とても合理的な検査だと思うからです。

バリウム検査は手軽に受けられますが、

  • 小さな病変・初期の病変を見つけることは難しいこと

  • 検査結果が出るまでに時間がかかり、その間にも症状が悪化しまうリスクがあること

  • 異常が疑われる場合には、追加で胃カメラ検査が必要なこと

などから、個人的には少し遠回りな印象が拭えない検査だと感じます。

もしどちらを受けるか迷われているなら、できる限り胃カメラ検査を受けることをおすすめします。

🔸ピロリ菌に感染していたら…? あなたの胃に潜む胃がんリスク

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は口から入って胃の中に棲みつく細菌で、一度感染すると、除菌しない限り生涯にわたって感染が続くことが多いとされています。

  • 感染時期:主に子どもの頃

  • 感染経路:お父さん・お母さんから子どもへの感染がほとんど

大人になってから感染する可能性は低いと言われているため、もし大人のあなたがピロリ菌に感染している場合、それは子どものころからすでに何十年も感染が続いていると考えられます。

ピロリ菌に感染すると、胃の粘膜に慢性的な炎症が起こり、胃・十二指腸潰瘍の原因になります。

ピロリ菌に感染した人は感染していない人に比べて、

  • 胃・十二指腸潰瘍になるリスクが約18倍も高い

ことがわかっています。

さらに、長期間の感染によって

  • 胃がんのリスクが確実に増加する

ことが、多くの研究で明らかになっています。


【ピロリ菌感染のリスク】[文献2, 4より作成]

ピロリ菌感染による健康リスクを示した図。左側には『感染すると…』という見出しがあり、『胃・十二指腸潰瘍のリスク 18倍』と記載。右側には『長期間感染すると…』という見出しの下、『胃がんのリスク 確実に増加』と記載されている。

実は「感染」は、日本人の主ながんの原因といわれています。

  • 女性では、1番多い原因

  • 男性では、喫煙に次いで2番目に多い原因

として、こうした細菌やウイルスへの感染があげられています。

【主な細菌・ウイルスとがんの種類】[文献2より改変]

細菌・ウイルスと関連するがんの種類を示した図。左側に『細菌・ウイルス』として、ヘリコバクター・ピロリ菌、B型・C型肝炎ウイルス、ヒトパピローマウイルス(HPV)、ヒトT細胞白血病ウイルスⅠ型(HTLV-1)が記載されている。右側にはそれぞれに対応する『がんの種類』として、胃がん、肝がん、子宮頸がん、成人T細胞白血病・リンパ腫が示され、矢印で関連が示されている。

もちろん、これらに感染したからといって必ずがんになるわけではありません。

しかし下記の対応をとることで、がんのリスクは確実に低下することがわかっています。

  • 胃がん:ピロリ菌の除菌治療

  • 肝がん:C型肝炎ウイルス治療

  • 子宮頸がん:HPVワクチン接種

▶︎ピロリ菌の除菌治療について詳しくはこちら

▶︎HPVワクチン(キャッチアップ接種)について詳しくはこちら

🔸無症状でも要注意!胃カメラ+除菌で40歳からのリスク対策

ピロリ菌への感染や、胃・十二指腸潰瘍はまったく自覚症状がない場合もあるため、

たとえ気になる症状がなくても定期的に検査を受けることで、命にかかわるリスクを防ぐことができます。

こんな方には胃カメラ検査をおすすめします

  • 胃痛や胃もたれなどの違和感が続いている方

  • ピロリ菌がいるか調べたい方

  • 胃がんに罹患した血縁者がいる方

  • 40歳以上の方

もし検査でピロリ菌が見つかった場合には、下記の治療を行うことで除菌することができます。

  • 治療薬(飲み薬):抗生物質2種+胃酸分泌抑制薬

  • 治療期間:1週間

1回の治療で90%以上の方が除菌に成功しますが、不十分な場合は薬を変えてもう一度治療を行います。2回の治療による除菌成功率は98%以上といわれています。

除菌成功後の胃・十二指腸潰瘍の再発率は、1〜2%とかなり低いことが日本で報告されています。

🔸定期チェックで胃がん予防 初めてでも安心の胃カメラは当院へ

胃腸の健康は、食事など日常生活の質にも直結する大切な要素のため、小さな異常の早期発見・早期治療がとても重要です。

💭これまでに一度も胃カメラ検査を受けたことがない

という方は、ぜひ一度は受けてみることをおすすめします。

その後は

  • 特に異常が見られなかった方は、数年に一度の再検査

  • 過去にピロリ菌の感染があった、もしくは潰瘍など病気にかかったことがある方は、1〜2年に一度の再検査

で定期的にチェックしましょう。

リベ大総合クリニック大阪院では、「苦しくない、つらくない」胃カメラ検査を目指して、内視鏡専門医による迅速かつ高精度な検査を心がけることはもちろん、初めての方にも安心して受けていただけるさまざまな工夫をしています。

  • 鎮静剤・鎮痛剤を使用し、眠ったままできる・痛みを少なくすることに配慮

  • 土日祝・当日予約OKで、忙しい方・遠方の方でも来院しやすい体制

▶︎当院の胃カメラ検査の特徴

少しでも胃に不安を感じる方や、ピロリ菌の検査をご希望の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

みなさまの健康をスタッフ一同、全力でサポートいたします。

それではまた、別のコラムでお会いしましょう!




引用文献

[1] 日本消化器病学会: 患者さんとご家族のための消化性潰瘍ガイド2023. [https://www.jsge.or.jp/committees/guideline/disease/pdf/kaiyou_2023.pdf(2025年2月9日閲覧)]

[2] 国立がん研究センター: 科学的根拠に基づくがん予防 2024年11月 第3版. [https://epi.ncc.go.jp/files/02canprev/E7A791E5ADA6E79A84E381ABE6A0B9E68BA0E381ABE59FBAE3.pdf(2025年2月9日閲覧)]

[3] 日本消化器病学会: 消化性潰瘍診療ガイドライン2020(改訂第3版). [https://www.jsge.or.jp/committees/guideline/guideline/pdf/syoukasei2020_2.pdf(2025年2月9日閲覧)]

[4] 藤城光弘他: 非静脈瘤性上部消化管出血における内視鏡診療ガイドライン(第2版). 日本消化器内視鏡学会雑誌. 2024; 66(7): 1515-1538. [https://www.jstage.jst.go.jp/article/gee/66/7/661515/article/-char/ja/ (2025年2月9日閲覧)]

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