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健診で数値を指摘された

健診の結果を見て、「要注意」「要再検査」の文字が目に入った。
でも、体はなんともない。だから、とりあえず引き出しの奥にしまっておく…。

そういうご経験、一度はあるのではないでしょうか。

血圧、血糖値、コレステロール、中性脂肪。
こうした数値の異常は、ほとんどの場合、自覚症状がないまま静かに進みます

「大丈夫だろう」と思えてしまうのは、体が正直に教えてくれないからです。

裏を返せば、健診で気づけたということは、チャンスでもあります。

この記事では、健診でよく指摘される数値の意味と、今どう動くべきかをお伝えします。

🔶 こんな数値を指摘されていませんか?

  • 血圧が「高め」と言われた(上が130以上、または下が85以上)

  • 空腹時血糖が100以上、またはHbA1cが5.6%以上だった

  • LDLコレステロール(悪玉)が140以上と指摘された

  • 中性脂肪(トリグリセリド)が150以上だった

  • HDLコレステロール(善玉)が40未満と言われた

  • 尿酸値が7.0以上で「高い」と指摘された

  • 肝機能(AST・ALT・γ-GTP)が基準範囲を超えていた

  • 「要再検査」「要精密検査」の通知が届いたが、まだ受診していない

ひとつでも当てはまる方は、この記事を最後まで読んでみてください。

🔶 健診で指摘される主な数値と、その意味

健診結果の数値は、それぞれ体の異常な状態を示しています。「何が問題なのか」を知るだけで、漠然とした不安が「次にどう動くか」に変わります。

血圧(収縮期血圧・拡張期血圧)

血圧は、心臓が血液を送り出すときに血管の壁にかかる圧力のことです。上が140mmHg以上、または下が90mmHg以上の場合は「高血圧」と診断されますが、上が130〜139、下が85〜89の「正常高値」の段階でも注意が必要です。

血圧が高い状態が続くと、血管の壁が少しずつダメージを受け、動脈硬化が進みます

脳の血管が詰まったり破れたりすれば脳卒中、心臓の血管が詰まれば心筋梗塞、腎臓の血管がダメージを受ければ慢性腎臓病——これらはすべて、高血圧が引き金になることがあります。

痛みもだるさもなく、数年〜十数年かけて血管が傷んでいく。それが高血圧の怖さです。

血糖値・HbA1c

血糖値は血液中のブドウ糖の濃度、HbA1cは過去1〜2か月の血糖値の平均をあらわす指標です。どちらも糖尿病のスクリーニングに使われます。

空腹時血糖が126mg/dL以上、またはHbA1cが6.5%以上の場合は糖尿病が疑われます。空腹時血糖100〜125mg/dL、HbA1c 5.6〜6.4%は「境界型(予備群)」と呼ばれ、この段階ですでにインスリンの効きが落ち始めています。

糖尿病が進行すると、目・腎臓・神経への合併症リスクが高まるほか、動脈硬化も加速し、心筋梗塞や脳卒中にもつながります。血糖値は食事・運動で改善しやすい数値でもあるので、早い段階で手を打つことが大切です。

LDLコレステロール(悪玉)・HDLコレステロール(善玉)

コレステロール自体は体に必要なものです。ただ、LDL(悪玉)が多すぎると余分なコレステロールが血管の壁にたまり、動脈硬化の原因になります。一方、HDL(善玉)は血管にたまった余分なコレステロールを回収する働きがあるため、これが低すぎるのも問題です。

LDLが140mg/dL以上、またはHDLが40mg/dL未満が脂質異常症の基準です。LDLが高い状態が続くと、血管内に脂質のかたまり(プラーク)が蓄積し、それが突然破れて血栓ができると、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こします。自覚症状がないため後回しにしやすい数値ですが、血管の中では確実に変化が進んでいます。

中性脂肪(トリグリセリド)

中性脂肪は、食事から摂ったエネルギーのうち使いきれなかった分が蓄えられたものです。空腹時で150mg/dL以上が異常値とされています。

中性脂肪が高い状態が続くと、動脈硬化の進行に加え、急性膵炎のリスクも高まります。特に500mg/dLを超えるような高値では膵炎の危険性が一気に上がるため、早めの対応が必要です。糖質やアルコールの摂りすぎと密接に関連しているため、食生活の見直しで改善しやすい項目でもあります。

尿酸値

尿酸は、プリン体という物質が体内で分解された際にできる老廃物です。産生が過剰になったり、腎臓からの排泄がうまくいかなかったりすると血中の尿酸値が上がります。7.0mg/dL以上が「高尿酸血症」の基準です。

「痛風」が知られていますが、それだけではありません。尿酸の結晶は腎臓にもたまり、腎機能を低下させることがあります。また、高血圧・糖尿病・脂質異常症と合併しやすく、心血管疾患のリスクを高めることも、近年の研究で明らかになっています。

肝機能(AST・ALT・γ-GTP)

AST・ALTは肝臓の細胞が壊れたときに血液中に漏れ出す酵素で、肝臓のダメージの指標です。γ-GTPはアルコールや薬剤による肝臓への負担を反映しやすい酵素です。

肝機能異常の原因はアルコールだけではありません。近年増えているのが「脂肪肝」、とくにお酒を飲まない方に起こるMASLD(代謝機能障害関連脂肪性肝疾患)です。脂肪肝は放置すると、肝炎→肝硬変→肝臓がんへと進行するリスクがあります。「お酒を飲まないから大丈夫」とは言い切れないのです。

🔶 受診の目安

健診結果の判定は医療機関によって異なりますが、おおまかに3段階で考えることができます。ご自身の数値と照らし合わせてみてください。

まずは生活習慣の見直しから

  • 血圧が130〜139/85〜89(正常高値)で、他の数値は正常範囲

  • LDLコレステロールが120〜139mg/dLで、喫煙・糖尿病・家族歴なし

  • 中性脂肪が150〜199mg/dL、HbA1cが5.6〜5.9%

食事・運動・体重管理の見直しで改善が見込める段階です。3〜6か月後に再検査を受けることをおすすめします。

一度、内科に相談を

  • 血圧140/90以上が2回以上の測定で確認された

  • 空腹時血糖110〜125mg/dL、またはHbA1c 6.0〜6.4%

  • LDLコレステロール140mg/dL以上、または中性脂肪200mg/dL以上

  • 尿酸値7.0〜8.9mg/dLで痛風発作の経験がない

  • 肝機能がAST・ALTともに基準値の2倍程度に上昇

生活習慣の見直しに加えて、投薬の必要性を医師と相談する段階です。

できるだけ早く受診を

  • 血圧が160/100以上、または頭痛・めまい・胸の圧迫感がある

  • 空腹時血糖126mg/dL以上、またはHbA1c 6.5%以上

  • 中性脂肪500mg/dL以上

  • 尿酸値9.0以上、または痛風発作を起こしたことがある

  • 肝機能がAST・ALTともに基準値の3倍以上

  • 口渇・多尿・体重減少・視力低下などの自覚症状がある

治療開始が遅れるほどリスクが高まります。早めのご来院をお願いします。

※ 上記はあくまで目安です。年齢・既往歴・家族歴・合併する疾患によって対応が変わります。判断に迷う場合はお気軽にご相談ください。

すぐに受診してください

健診の数値異常は基本的に自覚症状がありませんが、以下のような症状がある場合は、すでに体への影響が出ている可能性があります。

  • 朝起きたとき、頭が重い・頭痛がする(高血圧の可能性)

  • やたらと喉が渇く、トイレの回数が増えた(糖尿病の可能性)

  • 体重が急に減った・増えた(糖尿病、甲状腺疾患などの可能性)

  • 足の親指の付け根が突然激しく痛む(痛風発作の可能性)

  • 右のわき腹あたりが鈍く痛む、体がだるい(肝機能障害の可能性)

  • 動悸がする、胸が締めつけられる感じがある(動脈硬化性疾患の可能性)

  • 目がかすむ、見えにくくなった(糖尿病性網膜症の可能性)

症状がない場合でも、「要再検査」「要精密検査」の通知を受けた方は放置しないでください。生活習慣病の多くは、自覚症状がないまま進行します。

🔶 受診時に教えていただきたいこと

以下をご用意いただけると、診察がスムーズに進みます。

  • 健診の結果用紙——過去のものも含め、あるだけお持ちください。数値の推移を見ることで、より的確な判断ができます

  • お薬手帳——服用中の薬・サプリメントがあれば教えてください

  • 生活習慣について——食事の傾向、お酒の量と頻度、運動習慣、喫煙の有無など。詳細に教えてもらえると、治療の方針が立てやすくなります

  • ご家族の病歴——高血圧・糖尿病・心筋梗塞・脳卒中・がんなどがある場合はお伝えください

  • 気になること、なんでも——「最近疲れやすい」「夜中にトイレに起きる」など、些細なことでも構いません

🔶 当院での検査・診断の流れ

STEP 1 問診・身体診察

健診結果をもとにお話を伺います。生活習慣・家族歴・気になる症状を確認し、血圧測定・腹部触診などの身体診察を行います。

STEP 2 血液検査(精密検査)

健診の検査だけでは情報が不十分な場合、追加の血液検査を行います。コレステロールが高い方にはLDLの質に関わる検査、糖尿病が疑われる方にはインスリン分泌能の検査、肝機能異常がある方にはB型・C型肝炎ウイルスの検査など、状況に応じて必要な検査をご案内します。結果は数日でお伝えできます。

STEP 3 診断・治療方針のご説明

検査結果がそろったら、診断名と今後の方針を丁寧にご説明します。「生活習慣の改善で経過を見ましょう」「お薬を始めたほうがよさそうです」「もう少し詳しい検査が必要です」など、一人ひとりの状態に合わせてお伝えします。

「なぜこの薬が必要なのか」「生活のどこを変えればいいのか」など、ご納得いただけるまでご説明します。

STEP 4 定期的なフォロー

生活習慣病は「治療して終わり」ではなく、長くつきあっていく病気です。定期的な採血と診察を通じて数値の推移を確認し、治療の効果を見ながら方針を調整していきます。お忙しい方でも通院しやすいよう、予約制・短時間の診察を心がけています。

🔶 日常生活でできること

数値の改善には、日々の習慣が大きく関わります。受診までの間、あるいは治療と並行して、できることから始めてみてください。

食事を見直す
塩分の摂りすぎは血圧を上げる大きな要因です。目標は1日6g未満。麺類のスープを残す、漬物を減らす、醤油を控えて出汁を効かせる——できることから試してみてください。糖質・脂質の過剰摂取は血糖値・中性脂肪・コレステロールに影響します。甘いジュースを水やお茶に変える、揚げ物を週2回以下にするだけでも、数値に変化が出る方は少なくありません。

体を動かす
有酸素運動は血圧の低下、血糖値の改善、中性脂肪の減少、善玉コレステロールの上昇に効果があります。1日30分程度のウォーキングを週5日が理想ですが、「まとまった時間が取れない」という方は10分×3回に分けても効果は同等とされています。通勤で一駅分歩く、エレベーターを階段に変えるなど、日常に組み込める形がおすすめです。

お酒の量を見直す
アルコールは中性脂肪と肝機能に直接影響します。数値に異常がある方は、週2日以上の休肝日を設けることが推奨されています。γ-GTPが高い方は、節酒だけで数値が大きく改善することも珍しくありません。

禁煙する
喫煙は動脈硬化を加速させます。血圧・コレステロール・血糖値のいずれかに異常がある方が喫煙を続けると、心筋梗塞や脳卒中のリスクが大きく上がります。禁煙は何歳から始めても効果があります。禁煙外来についてもご相談ください。

体重を少しずつ減らす
体重を現在の3〜5%減らすだけで、複数の数値が改善することがあります。急激なダイエットは逆効果になることもあるため、月に0.5〜1kg程度のペースがおすすめです。

🔶 よくある質問

Q. 症状がなくても受診すべきですか?

ぜひ受診してください。生活習慣病の多くは自覚症状がないまま進行します。「症状がない=健康」ではなく、「症状が出る前に見つけられた」と考えていただけると、受診のハードルが少し下がるかもしれません。早い段階で対処できれば、食事・運動の見直しだけで数値が正常に戻ることも多いですし、薬が必要になったとしても少量でコントロールできる可能性が高くなります。

Q. 会社の健診結果を持って行けば、保険は使えますか?

はい、健康保険が適用されます。健診の結果用紙をお持ちいただければ、再検査や精密検査、その後の治療も原則として保険診療で対応できます。検査項目によっては再度の採血が必要になることもありますが、その費用も保険適用です。

Q. 数値がちょっと高いだけで、すぐに薬を飲まないといけませんか?

「数値が高い=すぐに投薬」ではありません。軽度の異常であれば、まず3〜6か月間の食事療法・運動療法で改善を目指すのが一般的です。それでも数値が十分に下がらない場合や、複数のリスクが重なっている場合には薬をおすすめすることがあります。お薬を始めるかどうかは、ご本人のご希望も含めて一緒に相談しながら決めます。

Q. 薬を飲み始めたら、一生やめられないのですか?

そうとは限りません。生活習慣の改善と薬の効果が合わさって数値が安定すれば、減薬や中止を検討できるケースもあります。ただし、自己判断でやめると数値がリバウンドして危険な場合もあるため、減薬・中止は必ず主治医と相談してください。

「いつか薬をやめられるように」という目標で、一緒に取り組んでいきましょう。

🔶 健診結果の異常は、放置しないのがおすすめ

健診結果を見て、この記事にたどり着いた。それだけで、大きな一歩です。

あとは「受診する」という、もうひとつの小さな一歩です。リベ大総合クリニック大阪院では、健診結果の読み解きから精密検査、生活習慣の改善サポート、必要に応じた投薬まで、ワンストップで対応しています。

「この数値、どうしたらいい?」「薬を飲むべきか相談したい」など、お気軽にご相談ください。

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