症状
下痢や便秘が続く
🌀通勤電車のなかで急にお腹がゴロゴロ鳴り出して、冷や汗をかいた
🌀もう何日も出ていないのに、お腹だけがパンパンに張る
🌀下痢と便秘を交互に繰り返して、いつもお腹の調子が安定しない
そんなお悩みを抱えていませんか。
排便のトラブルは日常生活の質を大きく左右します。
「体質だから仕方ない」「市販薬でなんとかしている」という方も多いのですが、下痢や便秘が長く続く場合には、過敏性腸症候群(IBS)や炎症性腸疾患、ときには大腸がんといった病気が隠れていることがあります。
気になる症状がある方は、この記事を読んでみてください。
🔶 こんな症状はありませんか?
下痢が1週間以上続いている
便秘が慢性的で、3日以上出ないことが日常になっている
下痢と便秘を交互に繰り返している
排便前にお腹がシクシク、またはキューッと痛む
お腹がゴロゴロ鳴る、ガスがたまって張る
便が以前より細くなった気がする
排便しても「すっきり出きった感じ」がしない(残便感)
通勤や大事な予定の前に決まってお腹をこわす
市販の下剤や整腸剤を日常的に使っている
便に血や粘液が混じることがある
当てはまるものが多いほど、一度きちんと原因を調べておくことをおすすめします。
🔶 受診の目安
今すぐ受診してください
血便がある(鮮血、暗赤色、黒色便)
激しい腹痛で動けない
嘔吐が止まらず、水分もとれない
高熱(38℃以上)をともなう下痢が続いている
急激な体重減少がある
→ 我慢せず、できるだけ早く受診してください。
1〜2週間以内に受診を
下痢や便秘が2週間以上続いている
便が明らかに細くなった
市販薬を使い続けても改善しない
体重が減ってきた、貧血を指摘された
排便時に粘液が出る
50歳以上で、最近になって排便習慣が変わった
緊急性は低いことが多いですが、要注意
旅行先や環境の変化で一時的にお腹をこわした
食べすぎ・飲みすぎの後の一時的な下痢
2〜3日で自然に戻った
→ 同じ症状が繰り返す場合は受診をご検討ください。
🔶 下痢や便秘が続く主な原因
原因はさまざまです。代表的なものを挙げます。
過敏性腸症候群(IBS)
腸に炎症がないのに下痢・便秘・腹痛を繰り返す。日本の成人の約10人に1人
食生活や生活習慣の乱れ
食物繊維不足や運動不足で便秘に、脂っこいものやアルコールの摂りすぎで下痢に
薬の副作用
痛み止め、抗生物質、鉄剤、降圧剤などが便秘や下痢を引き起こす場合もある
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)
慢性的な腸の炎症。血便・下痢・腹痛が長期間続く
大腸がん・大腸ポリープ
腫瘍が腸管を狭くし、便が細くなったり便通が不安定になる
食生活やストレスが原因の場合は、生活を整えることで改善が期待できます。
ただし、「ずっと続いている」「最近急に変わった」場合は、病気が原因の可能性を排除するために検査を受けておくことが大切です。
🔶 考えられる病気と、それぞれの特徴
過敏性腸症候群(IBS)
「大腸カメラを受けたけれど何も見つからなかった。でもお腹の調子がずっと悪い」——この状態を、過敏性腸症候群(IBS)と呼びます。
IBSには3つのタイプがあります。下痢が続く「下痢型」、便秘が続く「便秘型」、そして下痢と便秘を交互に繰り返す「混合型」です。いずれも排便前の腹痛やお腹の張りを伴うことが多く、排便すると一時的に楽になるのが特徴です。
ストレスや緊張がきっかけになりやすく、通勤前・試験前・会議前など、精神的なプレッシャーがかかる場面で症状が悪化する方が多いです。「気のせい」と片づけられがちですが、IBSは治療によって症状を大幅に改善できる病気です。
感染性腸炎
細菌(カンピロバクター、サルモネラ、O157など)やウイルス(ノロウイルス、ロタウイルスなど)が原因で起こる急性の下痢です。発熱・嘔吐を伴うことが多く、数日〜1週間程度で自然に治まるケースがほとんどです。
ただし、高齢者や持病のある方では脱水が重症化するリスクがあります。水分がとれない、血便がある、高熱が3日以上続く場合は早めに受診してください。
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)
大腸や消化管に慢性的な炎症が起こり、血便・下痢・腹痛が長期間にわたって続く病気です。10〜30代の若い世代に発症することが多く、近年、日本では患者数が増加しています。
「下痢が何週間も続いている」「血便がある」「体重が減ってきた」といった症状が重なる場合は、大腸カメラ検査をおすすめします。適切な治療を続けることで、多くの方が日常生活を問題なく送れるようになります。
大腸がん
大腸がんは早期にはほとんど自覚症状がありませんが、ある程度進行すると「便が細くなった」「便秘がちになった」「下痢と便秘を繰り返すようになった」といった排便習慣の変化として現れることがあります。
とくに50歳以上の方で、最近になって排便習慣が明らかに変わった場合は、一度大腸カメラで確認しておくことをおすすめします。大腸がんは早期発見できれば9割以上が治る病気です。「たかが便秘」「いつもの下痢」と思わず、変化を見逃さないことが大切です。
🔶 受診時に教えていただきたいこと
うまく言葉にできなくて大丈夫です。以下をメモして持ってきていただくだけで、診察がスムーズになります。
いつから?——症状が始まった時期(何日前、何か月前)
便の状態は?——水のような下痢、軟便、硬い便、コロコロした便、細い便
回数は?——1日の排便回数、または何日に1回か
血や粘液は?——便に血が混じる、粘液が出る
腹痛は?——排便前に痛む、排便後に楽になる、場所はどこか
きっかけは?——ストレス、食事、旅行、薬の変更など
市販薬は?——下剤、整腸剤、止瀉薬など、使用している薬があればお伝えください
お腹の話はしにくいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、毎日多くの方から同じようなお話を伺っています。どうぞ安心してお話しください。
🔶 当院での検査・診断の流れ
STEP 1 問診・診察
排便の状況、食生活、ストレスの程度、服用中の薬などを丁寧にお伺いします。お腹の触診・聴診を行い、腸の動きや張り具合を確認します。
STEP 2 血液検査・便検査
炎症反応、貧血、甲状腺機能などを血液検査で確認します。必要に応じて便の潜血検査や便培養(細菌の検査)を行うこともあります。
STEP 3 大腸カメラ検査(下部消化管内視鏡検査)
症状の程度や期間、年齢などを考慮して、大腸カメラ検査をご提案することがあります。
<当院の大腸カメラ検査の特徴>
鎮静剤の使用が可能——うとうとした状態で検査を受けていただけます
ポリープの日帰り切除に対応——検査中に見つかったポリープはその場で切除できます
炭酸ガス送気を採用——検査後のお腹の張りを大幅に軽減します
STEP 4 結果説明・今後の方針
検査結果をもとに、診断名と今後の治療方針をわかりやすくご説明します。IBSと診断された場合は、食事療法・生活習慣の見直し・薬物療法を組み合わせた治療をご提案します。
「まだ検査を受ける勇気が出ない」という方も、まずは診察だけでも構いません。いきなり検査をおすすめすることはありませんので、お気軽にご相談ください。
🔶 日常生活でできること
検査・治療と並行して、生活のなかで便通を整えるためにできることがあります。
・食物繊維を意識して摂る
野菜・海藻・きのこ類・全粒穀物に多く含まれます。ただし、下痢型の方は不溶性食物繊維(ごぼう、豆類など)を摂りすぎるとかえってお腹が張ることがあるため、水溶性食物繊維(海藻、オクラ、りんごなど)を中心にしてみてください。
・水分をこまめに補給する
便秘の方は1日1.5〜2リットルの水分摂取を目標に。冷たい水よりも常温の水やぬるま湯のほうが腸への刺激が少なくなります。
・適度な運動を取り入れる
ウォーキングやストレッチなど、軽い運動でも腸の動きを活発にする効果があります。1日20〜30分を目安に。
・ストレスを抜く時間をつくる
IBSの方はとくにストレスと腸の調子が連動しやすいです。入浴、深呼吸、趣味の時間など、自分なりのリラックス法を見つけてください。
・排便のリズムを整える
毎朝決まった時間にトイレに行く習慣をつけましょう。朝食後は腸の動きが活発になるタイミングです。便意がなくても座ってみるだけでOKです。
セルフケアだけでは原因そのものを取り除くことはできません。2週間以上便通の異常が続く場合や、血便・体重減少がある場合は、早めに受診してください。
🔶 よくある質問
Q. 下痢と便秘を繰り返すのはなぜですか?
下痢と便秘を交互に繰り返す原因として最も多いのが、過敏性腸症候群(IBS)の「混合型」です。腸の動きが過敏になり、ストレスや食事をきっかけに下痢になったり、反動で腸が動かなくなって便秘になったりします。ただし、大腸がんや炎症性腸疾患でも同様の症状が出ることがあるため、症状が長く続く場合は一度検査を受けておくと安心です。
Q. 市販の下剤をずっと使い続けても大丈夫ですか?
市販の下剤(特に刺激性下剤)を長期間使い続けると、腸が薬に慣れてしまい「飲まないと出ない」状態になることがあります。便秘の治療は、原因に応じた適切な薬の選択と生活習慣の改善が基本です。「もう何年も下剤が手放せない」という方は、一度消化器内科でご相談ください。薬の種類や使い方を見直すだけで、楽になる方が多くいらっしゃいます。
Q. 便通の異常で大腸カメラ検査は必要ですか?
すべての方に大腸カメラが必要なわけではありませんが、以下のケースでは検査をおすすめします。①50歳以上で初めて便通異常が続いている、②血便がある、③体重減少や貧血がある、④便潜血検査で陽性だった、⑤大腸がんの家族歴がある。これらに当てはまらない若い方でも、症状が長期間続く場合は、IBSの確定診断のために「大腸に病気がないこと」を確認しておくと、安心して治療に取り組めます。
🔶 便通のお悩み、ひとりで抱え込まないでください
下痢や便秘は「たかがお腹の調子」と思われがちですが、毎日の生活を大きく左右する深刻な悩みです。通勤中のトイレの不安、お腹の張りによる集中力の低下、排便のリズムが整わないストレス。こうした悩みは、適切な治療で改善できます。
「まず話だけ聞いてほしい」それだけでも、ぜひご連絡ください。
リベ大総合クリニック大阪院では、内科・消化器内科の診察から大腸カメラ検査まで、一貫してお受けいただけます。
📍アクセス情報
リベ大総合クリニック大阪院
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