疾患
睡眠時無呼吸症候群|どんな病気?
🔹どんな病気ですか?
睡眠時無呼吸症候群とは
眠っている間に、呼吸が何度も止まる病気
です。
特に中高年の男性に起こりやすいことが知られています。
呼吸が止まると…
身体に酸素が十分届かなくなり、脳や心臓に負担がかかります。
脳が起きてしまうため、本人は眠ったつもりでも熟睡できず、慢性的な睡眠不足になります。
高血圧を引き起こすリスクがあります。
主な原因として、以下があげられます。
肥満
舌が大きい・のどが狭い
下あごが小さい・後ろに引っ込んでいる
加齢
アルコールや睡眠薬の影響
仰向けで寝る習慣 など
睡眠時無呼吸症候群には2つのタイプがあります。
1. 閉塞性タイプ(約9割の人はこのタイプ)
舌やのどの奥の筋肉がゆるみ、ダランと下がる
→空気の通り道がふさがれて、呼吸が止まる

2. 中枢性タイプ
脳からの「呼吸しなさい」という指令が出なくなる
→呼吸が止まる
🔹どんな症状がありますか?
睡眠時無呼吸症候群の主な特徴・症状は次の通りです。
睡眠中
大きないびき
呼吸が止まる・乱れる
寝返りが多い
夜中に目が覚める、トイレに何度も行く
起床時
寝ても疲れがとれない、熟睡感がない
寝起きに頭痛がする
日中
昼間に強い眠気を感じる
集中力の低下・イライラ・気分の落ち込み
運転中の居眠りなど、思わぬ事故につながる危険も。
また、睡眠不足が続くことで、以下の病気のリスクが高まることが知られています。
高血圧・糖尿病などの生活習慣病
心筋梗塞・脳卒中などの命に関わる病気
🔹どんな検査でわかるのですか?
睡眠中の呼吸を調べるための検査として
簡易検査(携帯型睡眠モニター検査)
精密検査(終夜睡眠ポリグラフ検査、PSG)
の2つがあります。
精密検査は、これまで入院して行わなければなりませんでしたが(入院PSG)、最近では自宅でできるようになっています(自宅PSG)。
当院では、精密検査(自宅PSG)に対応しています。
【検査の種類と特徴】

睡眠時無呼吸症候群の診断は以下の流れで行われます。

※記載内容はあくまで一般的な目安です。実際には診察や検査結果による医師の診断にもとづきます。
🔹治療はどうするのでしょうか?
原因や重症度に応じて、次のような治療を行います。
【CPAP(シーパップ)療法】
寝るときにマスクをつけて空気を送り、気道を広げる方法。
重症の方にも効果的で、多くの患者さんに行われている治療法です。

【マウスピース】
下あごを少し前に出す装置(マウスピース)をつけて、舌の落ち込みを防ぎ、気道を確保します。
軽度〜中等度の方に用いられることが多い治療法です。
マウスピースは歯科で作製されます。
【手術】
のどの扁桃腺やあごの形など、身体の構造に原因がある場合に行われます。
【生活習慣の改善】
生活習慣の見直しは、すべての治療の基本になります。
減量(肥満の改善)
禁酒・禁煙
横向きに寝るなどの工夫
特に肥満は大きなリスク要因であり、体重を減らすことで症状の改善が期待できます。
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