症状
腹痛・腹部に違和感がある
🌀なんとなくお腹が痛い
🌀食後にキリキリする
🌀下腹部にずっと鈍い違和感がある
そういう症状が続いているのに、「いつものことだから」「受診するほどでもないかな」と、どこかで後回しにしていませんか。
腹痛は日常的に経験するぶん、つい軽く見てしまいがちです。
食べすぎや冷えなど、一時的な原因であれば自然に治まることも多いです。しかし、同じ症状が2週間以上続いていたり、血便や体重減少をともなっていたりする場合は、炎症性腸疾患や大腸がんなど、早期発見したい病気が隠れていることがあります。
気になることがある方は、ぜひこの記事を読んでみてください。
🔶 こんな症状はありませんか?
食後にお腹がキリキリと痛むことがある
下腹部に鈍い痛みや違和感がずっと続いている
お腹の痛みとともに下痢や便秘をくり返している
最近、便に血が混じっていた、または便が黒っぽい
お腹の痛みが夜中や明け方に強くなることがある
ストレスを感じるとお腹が痛くなる
市販の痛み止めや整腸剤を飲んでも改善しない
食欲が落ちてきた、または体重が減ってきた
発熱をともなうお腹の痛みがある
当てはまるものが多いほど、一度お腹の状態をきちんと調べておくことをおすすめします。
🔶 受診の目安
腹痛の緊急度は、痛みの強さや伴う症状によって大きく変わります。以下を参考に、ご自身の状況を確認してみてください。
今すぐ受診してください
突然の激しい腹痛で動けない、冷や汗が出る
吐血した、または血便・黒色便が大量に出た
お腹が板のように硬くなっている(押すと非常に痛い)
38.5℃以上の高熱をともなう強い腹痛
妊娠の可能性がある方の激しい下腹部痛
→ 救急外来を受診してください。迷ったら119番に電話してください。
1〜2週間以内に受診を
2週間以上、お腹の痛みや違和感が続いている
市販薬を飲んでも改善しない、または再発をくり返す
下痢と便秘を交互にくり返している
少量の血便や粘液が混じることがある
体重が減ってきた、食欲がなくなってきた
ご家族に大腸がんや炎症性腸疾患の方がいる
緊急性は低いことが多いですが、要注意
食べすぎ・飲みすぎのあとの一時的なお腹の痛み
冷たいものを摂ったあとの下痢やお腹のゴロゴロ
生理にともなう下腹部の痛み(毎月同じパターン)
緊張するとお腹が痛くなるが、数時間で治まる
→ 同じ症状が2週間以上続く場合や、悪化する場合はご相談ください。
🔶 腹痛・腹部の違和感を引き起こす主な原因
腹痛の原因はさまざまです。代表的なものを挙げます。
過敏性腸症候群(IBS)
腸そのものに病気はないのに、腸の動きが乱れて痛みや便通異常が起こる状態。ストレスや生活リズムの乱れが引き金になることが多いです
感染性腸炎
ウイルスや細菌による腸の感染症。腹痛に加え、下痢・嘔吐・発熱をともなうことがあります
胃・十二指腸潰瘍
胃酸によって胃や十二指腸の粘膜が深く傷ついた状態。みぞおちから上腹部の痛みが特徴的です
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)
免疫の異常で腸に慢性的な炎症が起きる疾患。腹痛・下痢・血便を長期間くり返します
大腸がん
初期は自覚症状がほとんどありませんが、進行すると腹痛・便通異常・血便などが現れます
一時的な食べすぎや感染症であれば自然に治まることが多いですが、2週間以上症状が続く場合や、血便・体重減少をともなう場合は、検査で原因を確かめることが大切です。
🔶 考えられる病気と、それぞれの特徴
過敏性腸症候群(IBS)
検査で腸に異常が見つからないにもかかわらず、腹痛と便通の異常(下痢・便秘、あるいはその両方)が慢性的に続く疾患です。日本人の約10〜15%が該当するとされており、決してめずらしいものではありません。
ストレスや緊張、睡眠不足、不規則な食事などが引き金になりやすく、通勤前や大事な場面の前にお腹が痛くなるというパターンが典型的です。「気のせい」と思われがちですが、日常生活に支障が出ているなら、きちんと治療の対象になります。整腸剤や腸の動きを調整する薬、漢方薬なども選択肢になりますので、ひとりで抱え込まずにご相談ください。
感染性腸炎(ウイルス性・細菌性)
ノロウイルスやロタウイルス、カンピロバクター、サルモネラなどの病原体が腸に感染して起こる急性の炎症です。腹痛のほか、水っぽい下痢・嘔吐・発熱をともなうことが多く、「お腹の風邪」とも呼ばれます。
多くは数日〜1週間程度で自然に回復しますが、脱水が進んだ場合や、高齢の方・小さなお子さんでは点滴が必要になることもあります。血便をともなう場合や、高熱が3日以上続く場合は早めに受診してください。
胃・十二指腸潰瘍
胃酸が胃や十二指腸の粘膜を傷つけ、深くえぐれた状態が「潰瘍」です。みぞおちあたりのシクシク・キリキリした痛みが代表的で、空腹時や夜間に痛みが強まることが多いです。
原因の多くはピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)の感染と、痛み止め(NSAIDs)の長期使用です。ピロリ菌が見つかった場合、除菌治療によって再発率を大幅に下げることができます。胃カメラで潰瘍の状態を確認し、必要に応じてピロリ菌検査を行うのが一般的な流れです。
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)
免疫システムの異常によって腸に慢性的な炎症が起きる疾患です。潰瘍性大腸炎は主に大腸の粘膜に炎症が起き、クローン病は口から肛門まで消化管のどこにでも炎症が起こりうるという違いがあります。
腹痛・血便・下痢が長期間にわたってくり返されるのが特徴で、10代後半から30代の比較的若い世代に多く発症します。現在はさまざまな治療薬が使えるようになっており、症状をコントロールしながら日常生活を送ることは十分に可能です。早い段階で診断がつくほど、治療の選択肢も広がります。
大腸がん
日本人に多いがんのひとつで、近年とくに増加傾向にあります。初期の段階ではほとんど自覚症状がなく、進行してはじめて腹痛・便通異常・血便・体重減少などが現れることがあります。
大腸がんの多くは、良性のポリープが数年かけてがん化するという経過をたどります。つまり、ポリープの段階で見つけて切除できれば、がんになる前に対処できるということです。40歳を過ぎたら一度は大腸カメラを受けておくことをおすすめします。ご家族に大腸がんの方がいる場合は、もう少し早い時期から検討してもよいでしょう。
その他の原因
虫垂炎(いわゆる「盲腸」)、胆石症、膵炎、腸閉塞、子宮内膜症、尿路結石なども腹痛の原因になります。痛む場所・痛みの性質・他の症状によって疑われる疾患は変わるため、「いつから」「どこが」「どんなふうに」痛むのかを、できるだけ具体的に伝えることが、診断の大きな手がかりになります。
🔶 受診時に教えていただきたいこと
うまく言葉にできなくて大丈夫です。以下をメモして持ってきていただくだけで、診察がずっとスムーズになります。
いつから?——「3日前から」「先月あたりから」など、おおよそで構いません
どのあたりが痛む?——お腹全体なのか、右下・左下・みぞおち・おへその周りなど
どんな痛み?——キリキリ、シクシク、ズキズキ、差し込むような痛みなど、感じたままの言葉で
いつ痛みが強くなる?——食後、空腹時、排便の前後、ストレスを感じたとき、夜間・朝方など
他にともなう症状は?——下痢、便秘、血便、吐き気、発熱、体重減少など
飲んでいる薬は?——痛み止め・胃薬・整腸剤など。お薬手帳があればご持参ください
🔶 当院での検査・診断の流れ
STEP 1 問診・診察
まずはお話を聞かせてください。「いつからどこがどう痛むか」「便通の変化はあるか」「日常生活への影響」などをお伺いし、お腹の触診を行います。問診だけでおおよその方向性が見えることも多いので、気になることは何でも話してください。
STEP 2 血液検査・基本検査
炎症の程度(CRP・白血球数)、貧血の有無、肝臓・膵臓の数値などを確認するため、必要に応じて血液検査を行います。腹部エコー(超音波検査)は、痛みもなく短時間で行える検査で、胆石・膵臓の異常・腸管の状態などを幅広く調べることができます。目に見えない出血がないかを確認するための便潜血検査をご案内することもあります。
STEP 3 内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)
上腹部の痛みが中心の場合は胃カメラ、下腹部の痛みや便通異常・血便がある場合は大腸カメラを検討します。内視鏡検査では粘膜の状態を直接観察できるため、炎症・潰瘍・ポリープ・がんを早い段階で見つけることができます。
<当院の内視鏡検査の特徴>
鎮静剤を使用し、眠った状態またはうとうとした状態で検査を受けられます
経鼻内視鏡(鼻からの胃カメラ)にも対応。嘔吐反射が少なく楽に受けられます
大腸カメラでポリープが見つかった場合、その場で切除が可能です(日帰り対応)
消化器内視鏡専門医が担当します
STEP 4 結果説明・今後の方針
検査結果をもとに、わかりやすい言葉でご説明します。治療が必要な場合はお薬の処方や生活習慣のアドバイスを行い、必要に応じて専門医療機関へのご紹介も対応します。
「まずは話を聞いてほしい」というご相談だけでも、ぜひお越しください。
🔶 日常生活でできること
検査・治療と並行して、日々の習慣でお腹への負担を減らすことができます。
・食事のリズムを整える
1日3食を決まった時間に、よく噛んでゆっくり食べることで、腸のリズムが整いやすくなります。早食いや大食いは腸への負担が大きくなります。
・冷たいもの・脂っこいものを控えめに
冷たい飲み物の一気飲みや脂肪分の多い食事は、腸の動きを乱す原因になります。お腹が弱い方は、常温〜温かい飲み物を選ぶだけでも症状が和らぐことがあります。
・ストレスを解消する時間をつくる
腸は「第二の脳」とも呼ばれ、ストレスの影響を受けやすい臓器です。散歩・入浴・深呼吸・趣味の時間など、自分なりのリラックス法を持っておくことが、腸のコンディションを保つことにもつながります。
・体を動かす習慣をつくる
ウォーキングや軽い体操など、体を動かす習慣は腸の蠕動運動を促し、便秘の予防にも役立ちます。
・便の状態を記録しておく
便の形・色・回数、痛みが出たタイミングをメモしておくと、受診時にとても役立ちます。スマートフォンのメモで十分です。
セルフケアだけでは原因そのものを取り除くことはできません。2週間以上症状が続く場合や、悪化している場合は早めに受診してください。
🔶 よくある質問
Q. お腹が痛いとき、何科を受診すればいいですか?
腹痛は内科・消化器内科で幅広く対応しています。当院は内科・消化器内科がある総合診療クリニックですので、「何科に行けばいいかわからない」という場合もお気軽にご相談ください。
Q. 市販の痛み止めや整腸剤で様子を見ていても大丈夫ですか?
一時的な腹痛であれば、市販薬で落ち着くことはあります。ただ、2週間以上続く場合・薬をやめると再発する場合、血便や体重減少をともなう場合は、原因を調べたほうが安心です。とくに痛み止め(ロキソニンなど)は胃腸への負担があるため、自己判断での長期使用はおすすめしません。
Q. 大腸カメラはつらくないですか?
当院では鎮静剤を使って、うとうとした状態で検査を受けていただくことが可能です。「以前に受けてつらかった」「怖いイメージがある」という方も、そのままの気持ちでご相談ください。検査の前にお気持ちを教えていただければ、できる限り配慮しながら進めます。
🔶 「受診するほどでもないかな」と思っている方へ
腹痛は「続いているかどうか」「他の症状をともなっているかどうか」によって、意味がまったく変わります。「いつものこと」と放置してきた症状が、実は早めに対処すべきサインだったというケースは少なくありません。
いきなり検査をおすすめすることはありません。まずはお気軽にご相談ください。
診察のうえで、「検査しなくてよい場合」「検査した方がよい場合」など、医師の目線でご説明させていただきます。
ネット予約はこちら 24時間いつでもご予約いただけます。
LINEでのお問い合わせ 友だち追加後、メッセージをお送りください。
📍アクセス情報
リベ大総合クリニック大阪院
大阪府大阪市西区北堀江2丁目1番11号久我ビル北館2階
大阪メトロ 長堀鶴見緑地線 「西大橋」駅 3番出入口より 徒歩すぐ
大阪メトロ 四ツ橋線 「四つ橋」駅 4番出入口より 徒歩約5分
大阪メトロ 御堂筋線 / 長堀鶴見緑地線 「心斎橋」駅より 徒歩約15分
<関連ページ>