疾患
痛風|どんな病気?
🔹どんな病気ですか?
痛風とは
「尿酸」という老廃物の結晶がたまることで、足の関節などに激痛をもたらす病気
です。
この結晶は、血液中の尿酸値が高い状態(高尿酸血症)が続くことで作られてしまいます。
針のような形をした尿酸結晶が関節などにたまると、炎症が起こり
「風が吹いても痛い」
といわれるほど激しい痛みをもたらすことから、痛風と呼ばれています。

🔹どんな症状がありますか?
痛風の主な症状は以下の通りです。
突然の激しい関節痛(夜に多い)
関節に腫れ・赤み・熱っぽい感じがある
関節の周りの皮膚が赤・紫色になり、光沢を帯びる
発熱、けん怠感
このような症状(急性の痛風発作)は一度起こると、数日~1週間程度続きます。
足の親指のつけ根に起こりやすいですが、手足の指・耳などにも起こることがあります。
🔹どんな検査でわかるのですか?
痛風の診断には次のような検査が行われます。
血液検査
血中の尿酸値を測定し、7.0mg/dLを超えると高尿酸血症と診断されます。
尿検査
尿酸を体外にきちんと排出できているか、腎機能の状態などを確認します。
超音波検査(エコー検査)
関節の中に尿酸結晶があるかを調べます。
レントゲン検査
慢性的な炎症により、関節の変形が起こっていないかなどを確認します。
関節穿刺(関節液検査)
関節の中の液を採取し、尿酸結晶があるかを調べます。
痛風の確定診断法ですが、患者さんの負担が大きい検査のため頻繁には行われず、他の検査や症状から診断がつく場合もあります。
🔹治療はどうするのでしょうか?
痛風の治療は、急性期の治療と根本治療の2つに大きく分けられます。
1. 急性期の治療:痛風発作の痛みを抑える
薬物療法
消炎鎮痛剤(非ステロイド性抗炎症、NSAIDs)・ステロイド・コルヒチン
安静・冷却
発作時は安静にし、症状のある部位を冷やすことで腫れや痛みを和らげます。
2. 根本治療:痛風発作の再発予防・尿酸結晶を溶かす
生活習慣の改善
- プリン体の多い食品やアルコールのとりすぎに注意します。
- 水や麦茶などをよく飲み、血液中の尿酸を薄め、尿からの排出を促します。
- 適度な運動で肥満の改善・適正体重の維持を心がけます。
薬物療法
- 体内で尿酸が作られすぎるのを抑える薬(アロプリノール、フェブキソスタットなど)
- 体外への尿酸の排出を促す薬(ベンズブロマロン、ドチヌラドなど)
これらの治療法を組み合わせることで、長期的な尿酸値のコントロールを行います。
再発を防ぎ、体内に残っている結晶を溶かしきるため、自己判断で治療を中断することのないようにしましょう。
根本治療のための目標値として、6.0mg/dL以下を維持することが推奨されています。
くわしくは下記コラムもご覧ください。
▶︎【こんな人は要注意!】痛風になりやすい人の特徴&今から始める対策5選
引用文献
[1] 厚生労働省 e-ヘルスネット 山岸 良匡: 高尿酸血症. [https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-007.html(2025年3月2日閲覧)]
[2] 日本痛風・尿酸核酸学会 ガイドライン改訂委員会 編: 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第3版[2022年追補版]. 診断と治療社. 2022.
[3] 痛風・尿酸財団: 痛風と尿酸について知りたい方へ [https://www.tufu.or.jp/gout/(2025年3月2日閲覧)]