公開日
2025.3.8
更新日
2026.7.27
健康習慣
【こんな人は要注意!】痛風になりやすい人の特徴&今から始める対策5選

こんにちは!リベ大総合クリニック大阪院 院長の大岩です。
風が吹いても痛い
と言われるほどの激しい痛みに襲われる病気、痛風。
ある日急に、足の親指が赤く腫れて
歩くことはもちろん、眠ることすらできなかった…
そんな経験をする人が増えています。
今回のコラムでは
痛風になりやすい人の特徴5つ
痛風の原因:高尿酸血症・プリン体とは?
予防・治療のために、今から始められること
についてお伝えします。
痛風を経験したことのある方はもちろん、
健康診断で「尿酸値が高め」だった方
デスクワーク・残業が多いなど、食生活や運動不足が気になる方
ご家族や身近な人の痛風発作が心配な方
ぜひ最後までお読みいただき、健康管理にお役立ていただければうれしいです。
痛風については、下記もぜひご覧ください。
🔸ココが怖い!痛風の3大特徴
1. 激痛が襲う!
なんといっても、これが最もつらく、怖いところです。
突然の激しい痛みが関節に生じます。
2. 再発しやすい
痛みがいったん治まった後も、尿酸値が高い状態が続くと何度も繰り返すことがあります。
3. 合併症のリスク
きちんと治療しないと、関節が変形したり、腎臓にダメージが及ぶことも。
🔸あなたは大丈夫?痛風になりやすい人の特徴5つ
次の項目に当てはまる人は要注意です!
当てはまる項目が多いほど、痛風のリスクが高まります。
【痛風リスクチェックリスト】[筆者作成]

🔸焼鳥、お酒…大人の楽しみ『プリン体』が痛風を招く理由
痛風の原因は、血液中の尿酸が増えすぎる「高尿酸血症」にあります。
尿酸は、プリン体が分解されてできる老廃物で、通常は尿と一緒に体の外へ排出されます。
しかし以下のような場合、尿酸値が高くなることがあります。
プリン体を多く含む食品をとる
体の中でプリン体・尿酸が必要以上に作られる
腎臓の機能低下などにより、尿酸をうまく排出できない
こうして血液中の尿酸が増えすぎると、やがて体の中で結晶化し、関節などにたまります。
この尿酸の結晶が炎症を引き起こし、激しい痛みをともなう痛風となるのです。
【プリン体・尿酸が痛風を引き起こすしくみ】[筆者作成]

プリン体の多い食品とは?
レバー・ササミ
タラ白子・エビ・青魚(イワシなど)・イカ・タコ・牡蠣
お酒(ビールなど)・ジュース
ビールは「プリン体カットのものなら大丈夫」と思われがちですが、実はアルコール自体が尿酸値を上げる原因となります。
ビールに限らず、お酒の飲みすぎには注意が必要です。
また「専門店」のラーメンはインスタントラーメンなどに比べ、スープにより多くのプリン体が含まれていることも。
ラーメンのスープは飲み干さず、ほどほどに楽しむようにしましょう。

生活習慣がリスクを左右する!
肥満・メタボ
ストレス
水分不足(自覚のない脱水)
腎臓の働きが低下・加齢による体質変化
上記のような状態が長く続いている生活は、痛風のリスクが高まります。
ちなみに、痛風に関する調査データをもとにした全国ランキングは以下の通り。
【全国痛風ランキング】[文献6より作成]

地域ごとの食文化や生活習慣が影響しているのでは、と考えられています。
とはいえ、痛風のリスクは個人によるところが大きいですので、上記は参考程度に。
遺伝的に痛風になりやすい人がいる?
遺伝子の影響で、尿酸を排出する力が弱い体質の方がいます。
ご家族や親戚で痛風になったことのある方がいらっしゃる場合は、少し注意が必要です。
また、痛風は男性に多い病気です。
この理由は、女性ホルモンには尿酸の排出を促す働きがあるためですが、閉経後など女性にもリスクはあるため、油断は禁物です。
🔸今日から実践!痛風を防ぐ生活習慣5選&気になる前触れサイン
痛風の予防・治療の基本は、生活習慣の見直しです。
今日からできることをご紹介します!
一つでも、できそうなことから取り組んでみましょう。
1. 食事を見直してみましょう
プリン体が多い食品は控えめに
野菜・海藻・きのこ類を取り入れたバランスの良い食事
塩分や脂質を控える(ラーメンのスープはほどほどに!)
2. お酒は飲みすぎないで
ビールなどアルコールは控えめにして、休肝日をつくるのも大切
3. 水分をしっかりとりましょう
できれば1日2L以上(食事からとる水分も含みます)
水や麦茶がオススメ(ジュースは避けましょう)
4. 適度な運動を続けましょう
ウォーキング・ストレッチなど、関節に負担をかけない軽めの運動
1日30分を目安に
5. ちょうどよい体重をキープ!
肥満は、尿酸の増えすぎ・排出トラブルを招くことも
急な減量は尿酸値を上げる恐れがあるため、無理のないダイエットで適正体重を
【こんな症状が出たら要注意!】発作前によくあるサイン
痛風発作が起こるとき、実は前触れがあることも。
こんな症状を感じたら、早めに医師に相談しましょう!
【痛風発作の前触れサイン】[筆者作成]

🔸痛みが出る前に!医療で支える予防と治療
医療機関でできる、以下のようなサポートも重要です。
尿酸値の定期的なチェック(血液検査・尿検査)
尿酸値を下げる薬
生活習慣のアドバイス(食事・運動指導)
痛風は、痛みはもちろん、全身にさまざまなダメージを及ぼす恐れがある病気です。
生活習慣の見直しとセットで取り組み、
「痛みが出てから」ではなく
「痛みが出る前に」予防することが大切です。
尿酸値が高め・食生活の乱れなどを放置せず、早めの対策で将来のリスクを防ぎましょう!
また、いったんできてしまった尿酸の結晶を溶かしきるには、時間がかかるもの。
痛みが落ち着いた後も自己判断で治療を中断せず、医師と一緒にしっかりと尿酸値をコントロールしましょう。
リベ大総合クリニック大阪院では、
あなたのかかりつけ医として「話しやすく、通いやすい」をモットーに、息の長いサポートを心がけています。
痛風・高尿酸血症について気になることがある場合は、どうぞお気軽に当院までご相談ください。
風に吹かれて、軽やかに歩く
そんな健康な毎日を手に入れましょう!
それではまた、次のコラムで!
引用文献
[1] 厚生労働省 e-ヘルスネット 山岸 良匡: 高尿酸血症. [https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-007.html(2025年3月2日閲覧)]
[2] 日本痛風・尿酸核酸学会 ガイドライン改訂委員会 編: 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第3版. 診断と治療社. 2018.
[3] 日本痛風・尿酸核酸学会 ガイドライン改訂委員会 編: 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第3版[2022年追補版]. 診断と治療社. 2022.
[4] 痛風・尿酸財団: 痛風と尿酸について知りたい方へ [https://www.tufu.or.jp/gout/(2025年3月2日閲覧)]
[5] 福内友子他. 痛風と尿酸・核酸. 2024; 48(2): 123-132.
[6] 今田恒夫他. 痛風と尿酸・核酸. 2024; 48(1): 41-46.