公開日
2025.1.16
更新日
2026.7.27
健康習慣
日々のケアで快適なくらしを。喘息とうまく付き合うコツ

こんにちは!リベ大総合クリニック大阪院 院長の大岩です。
喘息(ぜんそく)は
空気の通り道(気道)に炎症が起こることで、息苦しさや咳を引き起こす病気です。
発作がつらいだけでなく、悪化すると日常生活が制限されるなどさまざまな影響を及ぼすことがあります。
一方で、症状をコントロールしうまく付き合うことで、健康な人と変わらない生活を送ることも可能です。
そこで今回のコラムでは
患者さんが日々の生活で取り入れやすい工夫について
ご紹介します。
喘息を持つ患者さんとそのご家族の方に向けて
室内環境の整え方
運動のアドバイス
季節ごとのケアのポイント
旅行・災害時の注意点
など、知っておくとより安心な知識をお伝えします。
ぜひ最後までお読みいただき、お役立ていただければ幸いです。
喘息については、下記もぜひご覧ください。
🔸症状を悪化させないための住まい環境 3大対策!
ダニやカビなどの環境中の物質が喘息の原因である場合には、室内環境を整えることがとても大切です。
自宅でできる工夫をいくつかご紹介します。
1. ダニ・カビ対策:両方に悩まされることも。合わせて対策を!
こまめな掃除と換気
床材はカーペット・畳よりも、フローリングがベスト
ソファは布製よりも、革製・ビニール製に
エアコンはできれば夏・冬の使用開始前にクリーニング
寝具カバーは週に1回程度で洗濯する
北向きの部屋で長く過ごすことは避ける(寝室はなるべく南や東向きの部屋が望ましい)
2. ホコリ・花粉対策:空気をきれいに保つ工夫をしよう
喘息治療とともに、花粉症の治療も行う
花粉の飛散量が多い時期は、外出時にメガネやゴーグル・マスクをし、ポリエステルなどツルツルした素材の上着をなるべく着る
帰宅時は玄関に入る前に髪やコートをブラシなどで軽く払い、できる限り室内に花粉を持ち込まない
照明は「かさ」のあるものよりも、天井据付型に
できれば空気清浄機を活用する
3. 禁煙:タバコの煙は喘息を悪化させる大きな原因です
自分はもちろん、家族や周囲の人にも協力してもらい、完全禁煙を目指す
花火や線香の煙もなるべく避ける
🔸肥満は喘息のリスク要因!運動習慣で身体を守る
適度な運動は心肺機能を鍛え、肥満の改善にもつながります。
特に肥満は、脂肪細胞が炎症を悪化させるおそれがあることなどから、適正な体重管理が大切です。
また、適度な筋肉は、アレルギーから身体を守る可能性も期待されるため、定期的な運動で健康的な身体を作りましょう。
ウォーキング・軽いストレッチ:手軽に始められるおすすめの運動です。
水泳:湿気のある空気で呼吸しやすく、気道に負担をかけにくい運動です。
💭この運動をやってみたいけど問題ないかな?
と不安なときは医師に相談し、必要に応じて吸入薬を事前に服用するなど注意しましょう。
🔸冷気・花粉・湿気を防ぐ!季節別ケアのポイント
季節の変わり目は喘息の症状が悪化しやすい時期です。
それぞれの季節に合った対策を取りましょう。
冬:冷気対策
冷たい空気は気道への刺激となります。
特に前日から3℃以上気温が低下するような日は、外出時や運動時にはマスクで鼻と口を覆い、寒暖差に注意しましょう。
室内では、加湿器を使うなどして適度な湿度を保ちましょう。
春・秋:花粉対策
花粉症のある方は、咳がよく出たり呼吸機能が低下しやすくなったりして、喘息の治療にも影響があります。
ご自身の花粉アレルギーの原因となる植物を正確に診断してもらい、その対策をたてましょう。
この時期は窓を開ける時間を短くし、換気は最小限にするとよいでしょう。
梅雨・夏:湿気対策
湿気が多い季節はカビが繁殖しやすく、喘息を悪化させる原因になります。
除湿器を使って湿度を調整し、エアコンはこまめに掃除することを心がけましょう。
【季節ごとの対策】[筆者作成]

🔸旅行や災害時はどうする?備えて安心のひと工夫
【旅行や出張などでいつもの環境と変わったとき】
【慣れない体験やトラブルで緊張したとき】
には、喘息発作が起こりやすくなることもあります。
旅行のための工夫
日頃から長期管理薬を使って、炎症を抑えておく
旅行先の医療機関を調べておく
海外旅行の場合には、病気や薬の名前・発作時の対応などについて英語で記載したものを携帯する
などの準備をしておきましょう。
【地震などの災害時】
には、下記のような普段は考えられない原因によって、症状が悪化するおそれがあります。
散乱した家財道具・がれきの粉じん
火事・たき火などの煙
避難所でのストレス
災害時の工夫
非常持ち出し品に、長期管理薬・発作治療薬を必ず用意しておく(目安として2週間分)
災害時にもできる限り、長期管理薬はいつもと変わらず続ける
かかりつけの医療機関の連絡先・病気や薬の名前・発作時の対応などをメモしたものを、周囲の人に共有し、大きな発作が起こった時には手助けしてもらいやすい準備をしておく
いざという時に備えておくと安心ですね。
🔸長い付き合いだからこそ。あなたに合ったケアで毎日を楽しもう
喘息は症状をコントロールしながら、長く付き合う病気です。
一方で付き合いが長いために
症状に慣れてしまい、実は治療が不十分なまま重症化のリスクを抱えている患者さんも見受けられます。
リベ大総合クリニック大阪院では、病気の原因に対する治療はもちろん、患者さんのライフスタイルやお悩みに合わせた、きめ細やかなケアとアドバイスを心がけています。
また、年中無休・オンライン診療も行っておりますので、通院の時間がなかなかとれない方や旅行中の方でもご利用いただきやすいクリニックです。
喘息をよりよくコントロールするためには、定期的な受診と薬の継続、そして日常生活でのケアが大切です。小さなことでも一つひとつ実践することで、症状を軽減できる可能性があります。
🌀今度の学校行事で、子どもの発作が起きないか心配…
🌀仕事のストレス・環境変化などで薬が続けられない…
どんな小さなお悩みでも、どうぞお気軽に当院へご相談ください。
あなたや大切なご家族が毎日をより楽しめるよう、スタッフ一同、サポートに努めてまいります!
それではまた、次のコラムでお会いしましょう!
引用文献
[1] 日本アレルギー学会: わかりやすいアレルギーの手引き 2024年版. [https://www.jsaweb.jp/huge/JSA_wakariyasui2024.pdf(2025年1月11日閲覧)]
[2] 日本アレルギー学会: アレルギーポータル 成人のぜん息. [https://allergyportal.jp/knowledge/adult-asthma/(2025年1月11日閲覧)]
[3] 日本アレルギー学会: 成人のぜん息/Q&A. [https://www.jsaweb.jp/modules/citizenqa/index.php?contentid=3(2025年1月11日閲覧)]
[4] 環境再生保全機構: 成人ぜん息の基礎知識. [https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/basic/adult/index.html(2025年1月11日閲覧)]