公開日
2026.8.21
更新日
2026.8.20
生活習慣病
血圧・血糖・コレステロール|健康診断の「ちょっと高い」を放置しないで

こんにちは!リベ大総合クリニック大阪院 院長の大岩です。
🌀 健康診断で、ちょっと高い数値があった…
🌀 ちょっと高いくらいなら大丈夫だよね?
🌀 再検査と書かれていたけれど、いつ、どこへ行けばいい?
こんな風に思っていませんか?
実は、健診結果を読み解くポイントの一つは、ほかの異常との重なりにも目を向けることです。
今回は、数ある健診項目の中から、血圧・血糖・コレステロールに注目して、「ちょっと高い」を放置したくない理由と、再検査になったときの対応についてお話ししていきます!
※本記事では、健診の基準値を上回り、主に「要経過観察」「要再検査」などの指摘を受けた状態を、便宜上「ちょっと高い」と表現しています。再検査などの判定基準や結果票の表記は、健診機関によって異なります。
🔸 健診結果の「ちょっと高い」を放置しないで
健診結果は項目ごとに並んでいるため、一つひとつの異常を軽く捉えがちです。そして、まだ大丈夫だろうと、受診や生活習慣の見直しを先延ばしにしてしまう方も少なくありません。
健診結果では別々の項目として示されていても、身体の中では、それぞれの異常が同時に起こっています。そのため、一つひとつの数値だけでなく、結果全体を見ることが大切です。
とはいえ、病院へ行ったほうがよいと思っていても「すぐに治療が始まるのは嫌だな」と、受診をためらう方もいるかもしれません。
ただ、健診で「要再検査」と判定されても、すぐに薬による治療が始まるとは限りません。
数値が大きく悪化する前であれば、食事や運動など、生活習慣の見直しから始められるケースもあります。
🔸 血圧・血糖・LDLコレステロールの異常が重なると要注意

「血圧・血糖・LDLコレステロールが、どれもちょっと高い」
そんな場合は、血管への負担が重なっていないか注意が必要です。
血管への影響と動脈硬化
血圧・血糖・LDLコレステロールが高い状態が続くと、血管は少しずつ傷んでいきます。その先に起こりやすいのが「動脈硬化」です。
動脈硬化とは、動脈が硬くなったり、動脈の壁にコレステロールなどがたまって血管が狭くなったりした状態です。
血圧・血糖・LDLコレステロールが高いと、それぞれ次のような流れで、動脈硬化を進めてしまうと言われています。
血圧が高い:血管が張りつめた状態に置かれ、血管の壁が厚く硬くなる
血糖が高い:血管の壁が傷つきやすくなる
LDLコレステロールが高い:血管の壁に入り込んでプラーク(コレステロールなどがたまってできるかたまり)を作り、血管を狭くする
血圧・血糖・LDLコレステロールは、健診結果では別々の項目として示されますが、身体の中ではいずれも血管に影響を及ぼしています。
異常が重なると、病気になるリスクが高まる
動脈硬化は、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こす原因の一つです。そして、高血圧・高血糖・LDLコレステロールの高値が重なるほど、こうした病気の発症リスクも高くなります。
実際に、日本人を対象とした研究では、同じ程度の高血圧でも、LDLコレステロールの高値が重なる人では、心筋梗塞や脳卒中などの発症リスクが高いという関連が示されています。(実際のリスクは、年齢や喫煙習慣、腎臓の状態などによっても異なります)
日本動脈硬化学会のガイドラインでも、心筋梗塞や脳梗塞などを防ぐためには、一つの数値だけでなく、複数の危険因子を含めてリスクを総合的に評価することが重視されています。
血圧・血糖・LDLコレステロールの異常が見つかったときは、それぞれを別々に考えるのではなく、異常が重なっていないかにも目を向けることが大切です。
🔸 健康診断の再検査を受けよう

血圧・血糖・コレステロールについて再検査を勧められた場合は、かかりつけ医や近くの内科に相談できます。
判定結果の意味
判定結果の表記は健診機関によって異なりますが、次のような記載があった場合は、結果票の案内に沿って対応しましょう。
◻︎ 要再検査
◻︎ 要精密検査
◻︎ 要治療
要再検査は、今回の異常が一時的な変化なのか、続いている異常なのかを、もう一度調べる必要があるという意味です。要精密検査は、さらに詳しい検査で病気の有無を確認する段階で、要治療は、医師による検査や治療が必要な状態を指します。
受診のタイミングや持ち物
また、結果票に「すぐに受診」「早めに受診」などのコメントがあれば、その案内に沿って受診してください。受診時期が書かれていない場合も、次の健診まで待たず、医療機関に相談しましょう。
医療機関を受診するときは、過去のものを含めた健診結果を持参しましょう。数値の変化を確認する際に役立ちます。
服用中の薬がある場合は、お薬手帳も持参すると、治療中の病気との関係を確認してもらいやすくなります。
🔸 まとめ|健診結果は全体で見よう
健康診断で異常を指摘されたときは、一つの数値だけで判断せず、ほかの項目も含めて結果全体を見ることが大切です。
特に、血圧・血糖・LDLコレステロールは、いずれも血管に影響するため、異常が重なっていないか確認しましょう。
🌀 血圧・血糖・LDLコレステロールがちょっと高くて心配…
🌀 どの数値から対応すればいいかわからない…
🌀 再検査をいつ、どこで受けるか迷っている…
そんなときは、ぜひお気軽にご相談ください。
リベ大総合クリニック大阪院では、身体全体を見わたす総合診療を行っています。健康診断の結果を確認したうえで、追加の検査が必要か、生活習慣をどこから見直したらいいかまでを、一緒に考えます。
少しでも参考にしていただければうれしいです。
では、次回のコラムもお楽しみに!
【参考文献】
厚生労働省. 標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版).
日本高血圧学会. 高血圧管理・治療ガイドライン2025.
日本動脈硬化学会. 動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版.
日本糖尿病学会. 糖尿病診療ガイドライン2024 第12章 糖尿病性大血管症.
厚生労働省. 「健診」の基礎知識.
厚生労働省. e-ヘルスネット「動脈硬化」.
厚生労働省. スマート・ライフ・プロジェクト「血圧」.
厚生労働省. スマート・ライフ・プロジェクト「糖尿病の合併症」.
全国健康保険協会. 健診後の行動について.