健康コラム

公開日

2025.5.1

更新日

2026.2.16

総合診療

【つらスギる花粉アレルギーに】今が本気のタイミング!舌下免疫療法 Q&A

白い不織布マスクに付着した黄色い花粉をイメージした小さな球体。青い背景。

こんにちは!リベ大総合クリニック大阪院 院長の大岩です。


5月に入り、ようやく花粉シーズンが落ち着いてきました。

花粉症の主な原因となるのが、スギ花粉。

地域にもよりますが、1月頃から飛び始め、2〜4月頃にピークを迎えます。

花粉症の患者さんは年々増えており、症状がひどくなると生活にも大きな影響を及ぼします。飲み薬・点鼻薬・目薬など、さまざまなお薬を用いて治療していらっしゃる方も多いと思います。

実は、花粉シーズンが終わった今だからこそできる治療があります。

それは「舌下免疫療法(ぜっか めんえき りょうほう)」です。

「舌の下」にお薬を置いて、時間をかけて治療することで根本的な体質改善が期待できる、花粉症の治療です。

この治療を始めるタイミングは、5〜6月頃が理想的です。


今回のコラムでは、舌下免疫療法について、Q&A形式でわかりやすくお伝えします。


  • 毎年つらい花粉症に悩まされている方

  • お薬による眠気やだるさが気になる方

  • 根本的な体質改善をしたい方

  • 小さなお子さんにも負担の少ない治療法を探している方


ぜひ最後までお読みいただき、次の春に向けた一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。


今年こそ、本気の花粉症対策を始めてみませんか?

Q. 舌下免疫療法はどんな治療ですか?


アレルギーとは、アレルギーの原因物質(アレルゲン)に身体の免疫システムが反応して、くしゃみ・鼻水・目のかゆみといった症状が出る状態のことをいいます。


舌下免疫療法は

  • アレルゲンに少しずつ身体を慣れさせることで、アレルギー反応を起こしにくい体質へ変えていく治療法

です。現在のところ、スギ花粉アレルギーとダニアレルギーに対する治療薬があり、当院ではどちらにも対応しています。


【治療薬の飲み方】

  1. 「舌の下」に、アレルゲンエキスを含む錠剤(1cm程度)を置きます。

  2. 1分間、それを噛まずにゆっくり溶かした後、飲み込みます。

  3. その後5分間は、うがい・飲食をなるべく控えるようにします。

舌下免疫療法の服用方法を説明するイラスト。1コマ目:薬を舌の下に置く、2コマ目:ゆっくり溶かす、3コマ目:服用後5分間はうがいや飲食を控える。タイマーのイラストで1分と5分を表示。

Q. なぜ「舌の下」にお薬を置くのですか?


口の中、特に舌の下にお薬を置く理由としては、主に次の3つがあげられます。


  • 口の中は食べ物や細菌など「何かが外から入ってくる」場所のため、アレルゲンに対しても過剰な反応が起こりにくい仕組みがあります。そのためお薬を吸収する場所として適しています。

  • 舌の下には免疫細胞が多く、ここでアレルゲンをきちんと認識することができます。

  • 舌の下は血管が集まっているため、ここから血液とともに全身へアレルゲンを届けることができます。


つまり「舌の下」にお薬を置くことで、免疫をコントロールしながら効率よく体質改善を目指すことができるのです。

Q. なぜ5月から始めるのですか?


花粉シーズンには大量の花粉が一気に体内に入るため、免疫システムは鼻水やくしゃみをして、必死に花粉を追い出そうとします。

この時期には身体が「戦闘モード」になっているため、舌下免疫療法を新たに始めたとしても「すべて敵」とみなしてしまい、うまく受け入れることができません。

そのため治療スタートは

  • 花粉のピークが過ぎて症状が落ち着いてきた頃 = 5月以降

が、ちょうどよいタイミングとなります。


毎日ほんの少しずつ、スギ花粉エキスをお薬として身体に取り込むことで、身体が戦闘モードにならないよう調節しながら

「花粉は敵じゃないよ」

というメッセージを身体に送り続けます。

そうすることで、次の花粉シーズンには「なかよく過ごせる」ようになることを目指します。

舌下免疫療法によって免疫と花粉の関係が改善される様子を描いた4コマ漫画。1コマ目:花粉が襲来し、免疫が過剰に反応する様子
2コマ目:免疫が疲れてしまい「来年もまた繰り返すのか」と呟く様子
舌下免疫療法をスタート
3コマ目:舌下免疫療法を始めた後、花粉を敵とみなさずに迎えるように。
4コマ目:次の春、免疫と花粉が仲良く桜の下で座る様子

Q. 抗アレルギー薬との違いはなんですか?


各治療の目的・メリットなどは下記の通りです。

それぞれの特徴をうまく活かして、総合的に身体の負担を減らしてあげることが大切です。



【舌下免疫療法と抗アレルギー薬の特徴】

舌下免疫療法と抗アレルギー薬の違いを比較した表。舌下免疫療法は根本治療で体質改善が目的、抗アレルギー薬は一時的な治療で症状をその場で抑える。治療開始時期や方法、期間にも違いがある。

Q. 何歳から始められますか?


5歳以上のお子さんが対象です。

特に小さなお子さんの場合は、本人の理解や保護者の方の協力も大切なので、医師と相談しながら無理のない治療を心がけましょう。

Q. 治療期間はどれくらいかかりますか?


3〜5年の継続が推奨されています。

数ヵ月の継続でも、症状が軽くなったと感じる方もいらっしゃいます。

コツコツ続けることで体質改善が期待できます。

Q. 本当に効果はあるのでしょうか?


 個人差はありますが続けることで、約70〜80%の方に症状の改善が見られます。

当院でも、すでに昨年より治療を続けておられる方から

💬今年はお薬の量を減らすことができた

💬花粉シーズンでも快適に過ごせるようになった

といった声が届いています。

Q. 保険は使えますか?治療費の目安も教えてください。


舌下免疫療法は保険適用の治療です。子ども医療費助成制度も利用することができます。

治療費は、自己負担3割の方で1ヵ月あたり約2,000〜3,000円(税込)となります。

市販薬を買い続けるよりも「長い目で見たらコストパフォーマンスが良いから」と、治療を始める方もいらっしゃるようです。

Q. 毎日続けるのは大変そう…継続のコツはありますか?


最初の数週間は意識して取り組む必要があるかもしれません。

継続のコツは「朝の歯みがき後に」など、日常の動作に組み込むことです。 

  • 歯みがき後

  • コーヒー休憩の前

  • 天気予報チェック時 など

タイミングを決めて習慣化することで、自然に続けられるようになります。

ご自身の生活の中で無理なく取り入れられるタイミングを探してみましょう。

スタッフもサポートいたしますので、継続についての不安などお気軽にご相談ください。

舌下免疫療法の継続のコツを示すイメージ。左から、歯ブラシのアイコン、湯気の立つコーヒーカップのアイコン、気温と天気(太陽と雲)のアイコン。

Q. 治療の流れを教えてください

① 診察・アレルギー検査

まずは診察を受け、検査でアレルゲンを特定します。

舌下免疫療法を行うには、血液検査などによるスギ花粉症の確定診断が必要です。
誤ったアレルゲンに対して治療しても効果は期待できないため、きちんと検査で確認することが大切です。

② 初回の服用(院内)

舌下免疫療法の薬は、初回のみ医師の立ち会いのもとで服用します。

主な副作用として、人によっては口の中の軽い違和感やかゆみ、唇の腫れなどが現れる場合があります。

通常は軽い反応で済みますが、もし強い副作用が出た場合にはすぐ医療処置ができるよう、1日目は院内で服用いただき、30分ほど様子をみます。

③ 毎日の服用(自宅)

2日目からは自宅で1日1回、ご自身で決めた時間に服用します。
忘れないための工夫として、朝の習慣に組み込む方が多いようです。

④ 月1回の定期通院

月1回を目安に定期的に受診いただき、治療の進み具合や副作用の有無を確認します。

症状が安定している場合には、オンライン診療でもOKです。

治療中に困ったことがあれば、遠慮なく医師に相談しましょう。

🔸花粉シーズン終了、今が始めどき!


舌下免疫療法は、毎年繰り返すつらい花粉症の根本的な改善が期待できる治療法です。


スギ花粉が飛んでいない「今」が、スタートの最適なタイミング。


ご自身へのプレゼントとして、新たな習慣を始めてみてはいかがでしょうか?

1年後、さらに3年後のあなたに「あのとき始めてよかった!」と感謝される日が来るかもしれません。


お薬は入手できる数に限りがあるため、お早めのご相談・ご予約をお待ちしております。

その他、舌下免疫療法について気になる点などございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

▶︎花粉症・アレルギー外来についてはこちら


▶︎ご予約はこちら

それではまた、次のコラムで!

気になる症状がある方や、受診に関するご質問はこちら

LINEで質問する

arrow_forwardarrow_forward

コラム一覧へ

keyboard_arrow_right
リベ大総合クリニック大阪院 -内科・消化器内科・外科・内視鏡内科-

大阪市西区北堀江2丁目1番11号 久我ビル北館2階

TEL:050-3355-9258

公式Instagram

©︎ 2023 リベ大総合クリニック大阪院

\

お電話でも気軽にご予約ください

/

phone

050-3355-9258

※タップで発信

※通話を録音し、折り返しご連絡いたします

ネット予約はこちら

©︎ 2023 リベ大総合クリニック大阪院