公開日
2024.4.21
更新日
2026.2.16
総合診療
人間ドックの落とし穴:知っておきたい「腫瘍マーカー」の話
こんにちは!リベ大総合クリニック大阪院 院長の大岩です。
コラム第4回目は「人間ドックの落とし穴:知っておきたい『腫瘍マーカー』の話」についてお伝えします。
🌀人間ドックやがん検診を受けてみたいけど、どれを受けたらいいか、よくわからない…
🌀検査を受けて問題なかったから、安心して大丈夫?
という声にお答えしたくて書きました。
少しでも参考にしていただければうれしいです。
🔸腫瘍マーカーって何?主なものとがんの種類について知ろう!
あなたは「腫瘍マーカー」ってご存じですか?
健康診断や人間ドックなどを受けたときに、よく測定される項目のひとつです。
血液検査でチェックできるので、測ったことがある方もいらっしゃるかもしれません。
下記は代表的な腫瘍マーカーです。

▼ 腫瘍マーカーとは:
がん細胞などで作られる物質で、血液や尿を調べることでわかる、体からのサインです。
がんの種類によって作られる物質がちがいます。
これを調べることで、がんの種類がわかったり、診断の補助や治療後のチェックに役立ちます。
🔸腫瘍マーカーは必ず測るべき?
がんのチェックができるなら、腫瘍マーカーを測っておくべきでは?
と思われるかもしれませんが
実は、腫瘍マーカーの測定は
がんの早期発見を目的とした検査としては、不向きな面もあるのです。
はじめてのがん検診や人間ドックでは、不要
というのが僕の意見です。
なぜかというと、
・初期のがんでは腫瘍マーカーの数値が上がらず、異常とはみなされない
・がんとは関係のない、良性の病気で高い値になる
こともあるためです。
腫瘍マーカーは主に、がんが進行しているときに、数値が上がります。
ですから、がん患者さんの治療後の経過観察や再発チェックには、とても役立ちます。
しかし、
がんの早期発見には、あくまでも補助的に用いられることが多く、
がんかどうか、腫瘍マーカーだけでは判断しづらいのです。
🔸人間ドックでは、胃カメラ・大腸カメラ検査がおすすめ
人間ドックを受ける際には、
胃カメラや大腸カメラ、マンモグラフィーなど、より適した検査を選ぶことをおすすめします。
がんの早期発見において、胃カメラや大腸カメラは最も精度の高い検査のひとつといわれています。
当院では専門医が、毎土曜のほか、一部の日曜・祝日も検査に対応しています。
もちろん、医師が必要と判断した場合には、腫瘍マーカーの検査も受けましょう。
しかしそうでなければ、必要以上に心配したり、不要な検査を受けることはありません。
過剰な検査は避けつつ、適切なものはきちんと受けて、
バランスの取れた検査予定を立てましょう。
検査の選び方や、人間ドックで気になることがあれば、いつでも遠慮なくご相談ください。
あなたにとってバランスのよい選択を、ぜひ一緒に考えていきましょう!
では、次回のコラムもお楽しみに!