公開日
2024.10.14
更新日
2026.2.16
健康習慣
吸いたいのは本能。禁煙は意思より医師のサポートで!

こんにちは!リベ大総合クリニック大阪院 院長の大岩です。
あなたは、タバコを吸いますか?
あなたの周りに、吸う人はいますか?
🌀体に悪いのはわかってる
🌀そろそろやめたいけど…やめられる気がしない
🌀(身近な人に)やめてほしいけど、難しそう
タバコについて、そんなふうに感じたことのある方は多いかもしれません。
そこで今回は「吸いたいのは本能。禁煙は意思より医師のサポートで!」というテーマで
・禁煙で得られるメリット
・自力での禁煙が難しい理由
・クリニックの禁煙外来で行うサポート
についてご紹介します。
今はやめるつもりはないよ
(身近な人に)言えない…
という方もぜひ最後までお読みいただき、いつかやめようかなと思ったとき、相談されたときには思い出していただけるとうれしいです。
🔸すぐに実感!禁煙の4つのメリット:お金も場所も人間関係も変わる!
もし禁煙を始めると、すぐにいろいろな良いことが起こり始めます。
短期間で感じられるものもあれば、長い目で見て得られるものもあります。
ここでは、禁煙による4つの大きなメリットをご紹介します。
【禁煙のメリット】
1. お金が貯まる!
例えば、1日1箱(約500円)のタバコを吸っている人が禁煙すると…
1週間で:約3,500円
1ヵ月で:約15,000円
1年で :約18万円
10年で:約180万円
これだけのお金が手元に残ります!さらに、喫煙が原因でかかるかもしれない医療費も減るので、コスト面でのメリットはかなり大きくなります。
2. 行きたい場所に気楽に行ける!
外回りや飲み会、休日のおでかけ…いつも吸える場所を探していませんか?
タバコOKのカフェはどこ?
このコンビニ、タバコ売ってるかな?
なんて無意識に気にしていることもあるはず。
禁煙はこうした縛りから解放されて、選べるお店、行ける場所が一気に増えます!
探している時間やストレスも減って、身も心も軽くなるかもしれません。
3. 新しい出会いが広がる!
「タバコミュニケーション」という言葉があるように、喫煙所で生まれるつながりが好き、という方もいるでしょう。
一方で、タバコを吸わない人に人脈や情報交換がないのかというと、そんなことはないですよね。
吸う人特有の臭いがなくなることで、あなたとの距離が縮まる人もいることでしょう。
もしあなたが新たな出会いを求めているなら、禁煙が結ぶご縁もきっとあるはずです。
4. 20分で体が反応!健康効果がスタート!
言うまでもなく、タバコがもたらす体への影響はとても大きいです。
タバコをやめた20分後から、あなたの体は反応し健康的な効果がつづきます(図1)。
【図1】禁煙による健康改善 [1, 2を参考に筆者作成]

🔸やめられないのは当たり前?ニコチンは本能を動かす
では禁煙のメリットを知りつつも、なかなかタバコをやめられないのはなぜでしょうか?
意思が弱いから?本気じゃないから?
決してそうではありません。
私たちの脳は、部位によって役割がわかれています。
「大脳辺縁系」は脳の中心部にあり、食欲や性欲など、本能的な欲求をコントロールする部分です。
「前頭前野」は脳の前方にあり、知性や意思など理性的な感覚をつかさどる部分です。
タバコに含まれているニコチンは、大脳辺縁系に直接影響を与えます。
ニコチンが減ると、大脳辺縁系から「タバコを吸いたい!」という強い指令が出されます。この指令は本能に近く、前頭前野の意思や理性の力では抑えるのはとても難しいのです。
もしあなたが
吸いたい気持ちに逆らえない
としても、それはごく自然なことで、多くの禁煙成功者が一度は悩むことだといえるでしょう。
だからこそ、こうした脳のメカニズムを知って、そこから対策を考えていくことが大切です。
🔸禁煙をもっとカンタンに!医療サポートで無理のないチャレンジを
やめたいけれど、やめられない。挑戦してもまた失敗してしまった
そんな悩みを抱えた方が、当院の禁煙外来には多くいらっしゃいます。
タバコ、やめてみようかな…と思ったとき、一人で抱え込む必要はありません。
医療の力を使うことで、禁煙はもっと簡単に成功させることができます。
リベ大総合クリニック大阪院の禁煙外来では、治療の一環として次のようなサポートを行っています。
サポート1:
あなたにあわせた禁煙プランを、医師が作成
治療をスタートする際には、医師があなたの体調・喫煙歴・ライフスタイルなどに合わせて最適な禁煙プランを作成することで、無理なく治療を始めることができます。
また治療中に予想されるリスク(禁断症状など)についても、医師の的確なアドバイスを受けることができ、安心して取り組めます。
サポート2:
薬による治療で、吸いたい気持ちを軽くする
タバコを吸いたいという欲求に対して、薬による治療でコントロールすることができます。
禁煙治療薬はニコチンを使わずにタバコへの依存を減らしていくため、体の負担も軽く、自然にタバコの欲求が減っていくのが特徴です。
サポート3:
定期的な面談で、メンタルもしっかりフォロー
禁煙外来では、定期的に医師や看護師と面談を行い、治療中に抱く疑問や問題点を解消しながら進めます。
一人で禁煙を始めた場合、悩みや不安をすべて自分で解決しようとしてしまい、途中で挫折してしまうことが多いです。
困った時は相談して医学的なサポートを受けることで、目標に向かって続けられ、もし途中でつまずいたとしても、きちんと立て直すことができます。
サポート4:
オンラインなら、時間や距離も気にせずチャレンジ
禁煙外来はオンラインでも受診することができます(※)。
標準的な禁煙治療プログラムは全5回、約3ヵ月間のプログラムとなります(図2)。
「通院する時間がない」「家から遠い」という方など、ご都合にあわせてぜひオンライン診療をご利用ください。薬も郵送にてご自宅に配送が可能です。
※オンライン診療の場合でも、初回診察と第5回目(最終診察)は対面での診察が必要となります。
【図2】標準禁煙治療のスケジュール [3を参考に筆者作成]

禁煙を自分一人で成功させようとするのはとても難しいことです。
だからこそ、脳のメカニズムに対してアプローチする医療の力が役立ちます。
そろそろタバコやめようかな、と思ったら、ぜひ禁煙外来のサポートをご検討ください。
私たちは、いつでもあなたの健康を全力で支えます!
それではまた!
引用文献
[1] 厚生労働省 e-ヘルスネット 中村 正和: 禁煙の効果. [https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/tobacco/t-08-001.html(2024年10月12日閲覧)]
[2] Great Britain. Scottish Office.: Smoking Kills: a White Paper on Tobacco. Stationery Office, 1998.[https://assets.publishing.service.gov.uk/media/5a7c176f40f0b645ba3c6a52/4177.pdf(2024年10月12日閲覧)]
[3] 日本循環器学会, 日本肺癌学会, 日本癌学会, 日本呼吸器学会: 禁煙治療のための標準手順書 第8.1版. 2021.