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予防接種
HPVワクチンは何歳まで無料?男子・大人の接種と費用も解説

こんにちは!リベ大総合クリニック大阪院 院長の大岩です。
🌀 HPVワクチンを無料で接種できるのは何歳まで?
🌀 息子も受けられる?大人になってからでは遅い?
HPVワクチンは、接種できる年齢と、公費で受けられる年齢が異なります。
制度の変更もあり、自分やお子さんが対象なのか迷いますよね。
今回は、9価HPVワクチンの対象年齢・接種回数・費用を整理し、男性や大人の接種についても解説していきます。
🔸 接種対象は9歳から|公費の対象と接種回数
9価HPVワクチンの接種対象は、9歳以上の男女です。
ただし、「接種できる年齢」と「公費で受けられる年齢」は異なります。
国の定期接種として自己負担なしで受けられるのは、小学6年生〜高校1年生相当の女性です。
それ以外の方は原則自費ですが、自治体独自の助成を利用できる場合があります。
公費で受けられる定期接種の期限は「高校1年生相当の3月末」まで
HPVワクチンの定期接種は、誕生日ではなく学年で区切られ、高校1年生相当の年度の3月31日までです。2026年度に高校1年生相当の方は、2027年3月31日が期限となります。
なお、接種の機会を逃した女性への公費のキャッチアップ接種は、残りの接種を受けられる経過措置も含め、2026年3月末で終了しました。
公費の対象期間を過ぎても、自費での接種は可能です。自治体独自の助成や手続きについては、お住まいの市区町村の案内をご確認ください。
当院では、定期接種の対象となる方はもちろん、男の子や、接種の機会を逃した大人の方にも接種をおすすめしています。
接種回数は、1回目を受ける年齢で変わります
9価HPVワクチンの標準的な接種スケジュールは、男女とも次のとおりです。
1回目を受ける年齢 | 接種回数・間隔 |
|---|---|
9歳以上15歳未満 | 通常2回。1回目から6〜12か月後に2回目 |
15歳以上 | 3回。1回目から2か月後に2回目、6か月後に3回目 |
15歳未満ではワクチンに対する免疫反応がよいため、2回で完了する接種方法が認められています。
実際に9価HPVワクチンの試験で、9〜14歳の男女が2回接種したあとの抗体の量は、16〜26歳の女性が3回接種した場合と比べて劣らないことが確認されています。
ただし、1回目と2回目の間隔が5か月未満の場合は、3回目の接種が必要です。すでに接種した方は、接種日を確認しましょう。

接種が遅れた場合も、まずはご相談ください
厚生労働省より示されていますが、予定より接種が遅れた場合、通常は1回目から受け直す必要はありません。
母子健康手帳などで、これまでに受けたワクチンの種類と接種日を確認し、残りの回数や日程を決めましょう。
公費で受けられる期間には期限があるため、費用の扱いもあわせて確認してください。
🔸 男性も接種した方がよい?接種をおすすめする理由
9価HPVワクチンは、9歳以上の男性も接種できます。
当院では、男性についても、病気の予防や女性への感染予防の観点から、HPVワクチンの接種をおすすめしています。
HPVは、男性の病気にも関わります
HPVは性別を問わず感染し、男性でも肛門がんや、性器などにイボができる尖圭コンジローマの原因になります。
9価HPVワクチンは、これらの病気の予防にも承認されています。
また、HPVはのどの奥にできる中咽頭がんとも関係が深いと報告されており、ワクチンの予防効果については現在も研究中です。

国の定期接種には、まだ入っていません
男性は国の定期接種の対象外で、接種費用は原則自己負担です。自治体によって助成がある場合もあるため、接種前に確認しましょう。
🔸 大人になってからでも遅くはありません
公費の対象年齢を過ぎても、HPVワクチンの接種は可能です。9価HPVワクチンには、承認上の年齢上限は設けられていません。
ただし、どの年齢でも同じ効果が期待できるわけではありません。
HPVワクチンは、すでにある感染や病変を治すものではなく、新たな感染を予防するためのものです。
性行為の経験があっても、すべての型に感染しているとは限らず、まだ感染していない型への予防効果が期待できる場合があります。
大人の接種では、年齢やこれまでの接種歴、今後の感染の可能性、費用などを踏まえて検討します。
年齢だけで「もう遅い」と決めず、今から受ける意味があるか、一緒に考えていきましょう。
🔸 自費で受ける場合の当院での費用
公費や自治体の助成を利用しない場合、HPVワクチンの接種は、公的医療保険が適用されない自由診療です。
当院では、1回あたり30,800円(税込)です。
2回接種で総額61,600円(税込)、3回接種で総額92,400円(税込)となります。
必要な回数は、接種を始めた年齢や接種歴によって異なります。
途中まで受けたことがある方は、接種記録をもとに残りの回数と費用を確認しましょう。
🔸 接種前に知っておきたい主な副反応
比較的多い副反応は、接種した部分の痛み・腫れ・赤みです。また、接種時の痛みや緊張などで失神することがあるため、接種後は30分ほど座って様子を見ます。
発熱や頭痛、倦怠感といった全身の症状が出ることもあります。
加えて、頻度は不明ですが、アナフィラキシーなどの重いアレルギー反応、ギラン・バレー症候群、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)といった重い副反応が起こることも報告されています。
副反応の詳しい内容や、当院でのワクチンに対する考え方については、以下のコラムをご覧ください。
▶︎ 関連コラム「9価HPVワクチンで何が防げる?効果と副反応を医師が解説」
🔸 【女性の方へ】ワクチン接種したあとも、検診で予防しましょう
HPVワクチンでは、子宮頸がんの原因となるすべてのHPVの型を防げるわけではありません。
接種した方も、20歳からは定期的に子宮頸がん検診を受けましょう。
子宮頸がん検診は、20歳から2年に1度受けることがすすめられています。
当院がある大阪市でも、住民票がある20歳以上の女性においては、少ない自己負担額で検査を受けることができます。
▶︎ 大阪市役所ホームページ:子宮頸がん検診を受けましょう
また、30歳以上の方は5年に1度HPVの感染を調べる検査も、追加料金で選べる場合があります。
助成やHPV感染検査の有無については、自治体によって対応が異なるため、お住まいの市区町村の案内をご確認ください。

🔸 まとめ|対象年齢と接種歴を確認して、日程を考えましょう
9価HPVワクチンを国の定期接種として無料で受けられるのは、小学6年生〜高校1年生相当の女性です(定期接種の公費助成が対象)。公費で受けたい方は、年度末の期限までに必要な回数を終えられるよう、早めに日程を確認しましょう。
また、9歳以上の男性や大人も接種を検討できます。
原則自費ですが、自治体独自の助成がある場合もあります。当院では、HPVの影響を踏まえて、感染予防を検討している方には、接種をおすすめしています。
🌀自分や子どもは受けた方がよい?
🌀途中まで受けたけれど、残りはどうする?
という方も、ぜひご相談ください。
必要な回数や費用を一緒に確認していきましょう。
▶︎ 【大阪市西大橋駅徒歩すぐ】当院のご相談・ネット予約はこちらから
では、次回のコラムもお楽しみに!
【参考文献】
医薬品医療機器総合機構「シルガード9水性懸濁筋注シリンジ 添付文書」
厚生労働省「HPVワクチンに関するQ&A」
大阪市「子宮頸がん予防(HPV)ワクチンの接種について」
Iversen OE, Miranda MJ, Ulied A, et al. Immunogenicity of the 9-Valent HPV Vaccine Using 2-Dose Regimens in Girls and Boys vs a 3-Dose Regimen in Women. JAMA. 2016;316(22):2411-2421.
国立がん研究センター「子宮頸がんとその他のHPV関連がんの予防」
厚生労働省「第35回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会ワクチン評価に関する小委員会 議事録」
国立がん研究センター「子宮頸がんとその他のHPV関連がんの予防ファクトシート2023」
日本産科婦人科学会「子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために Part 3」
国立がん研究センター「子宮頸がん検診」
国立がん研究センター がん情報サービス「子宮頸がん検診について」