健康コラム

公開日

2025.12.4

更新日

2026.1.13

予防接種

帯状疱疹の激痛を防ぐ!帯状疱疹ワクチンのお話



こんにちは!リベ大総合クリニック大阪院 院長の大岩です。 


🌀 帯状疱疹ワクチンがあるって聞いたけど、必要なの?

🌀 費用が高いと聞いて、迷っている...


帯状疱疹ワクチンについて、こんな疑問をお持ちの方が多いのではないでしょうか。


今日のコラムでは、帯状疱疹ワクチンについて詳しくお話します。

 


🔸帯状疱疹って、どんな病気?


「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」は、誰にでも起こる可能性のあるとても身近な病気です。

帯状疱疹の原因は、子どもの頃にかかった「水ぼうそう」のウイルスです。 

免疫機能が低下すると、潜伏していたウイルスが再活性化して「帯状疱疹」として発症してしまうのです。

主な症状

帯状疱疹は、ピリピリ、チクチク、ズキズキとした強い痛みを伴います。

特に怖いのが「帯状疱疹後神経痛」という後遺症です。


帯状疱疹にかかった方のうち、約2割の方に残るといわれており、発疹が治ったあとも、痛みだけが何ヶ月も、ときには何年も続くことがあります。


50歳を過ぎたら要注意

帯状疱疹は、50歳を過ぎると「他人事ではない病気」になります。

なぜかというと、加齢とともに免疫機能が低下し、すでに持っているウイルスが再活性化しやすくなるためです。


  • 50歳を境に発症率が急激に上昇する

  • 80歳までに、約3人に1人が帯状疱疹を経験する

  • 高齢になるほど重症化しやすい


帯状疱疹は「50歳を過ぎたら注意」と覚えておきましょう。

🔸帯状疱疹ワクチンは2種類

帯状疱疹は、ワクチンによって予防できる病気です。


 現在、日本国内では2種類のワクチンが使用されています。


「生ワクチン」は、感染症を引き起こす性質を弱めたウイルスや細菌を利用したワクチンです。

一方「不活化ワクチン」では、感染症を引き起こす性質や毒性をなくしたウイルスや細菌の一部を利用しています。

生ワクチンと不活化ワクチンの違い

生ワクチン
(ビケン)

不活化ワクチン
(シングリックス)

接種回数

1回

2回

予防効果

約40〜60%

約90%

持続期間

約5年

10年以上

特徴

免疫力が低下している方は
接種できない

免疫力が低下している方も
接種できる


当院では、予防効果が高く持続期間がある「不活化ワクチン(シングリックス)」を強くおすすめしています。

不活化ワクチンの費用や助成金

当院では、不活性化ワクチン(シングリックス)を取り扱っており、費用は1回あたり23,000円です。

2ヶ月あけて2回目を打つ必要があるため、合計で46,000円となります。


🌀「ちょっと高いな…」


そう思われるかもしれません。


しかし、帯状疱疹になってしまった場合は、次のような負担がかかります。


  • 治療費がかかる

  • 仕事を休むことになる

  • 何より、激痛による苦しみがある


これらの負担を考えると、高い予防効果が期待できる不活化ワクチン(シングリックス)は、実は経済的とも言えます。

65歳以上などは定期接種の対象

2025年4月から、帯状疱疹ワクチンは国が定めた「定期接種」の対象になりました。

定期接種の対象者は、主に65歳以上の方です。


定期接種の対象者に該当すれば、費用の一部を国や自治体が負担してくれるため、通常よりもかなり安く予防接種を受けることができます。 


大阪市では、65歳、70歳、75歳など、節目の年齢ごとに自治体から助成金が出ています。


▶︎ 大阪市の一部費用助成について、詳しくはこちら


定期接種の対象ではない方も、自治体によっては任意接種の助成金が出る場合があります。 

詳しい情報は、お住まいの自治体のホームページで確認してみてください。


🔸不活化ワクチン(シングリックス)の接種方法


ここまでお読みになって「2回も打つのは面倒だな」と感じている方もいるかもしれません。

ここでは、不活化ワクチン(シングリックス)の摂取方法と、その理由についてご紹介します。

2回の接種が必要な理由

不活化ワクチン(シングリックス)を2回接種するのは、10年以上という長期間の予防効果を得るためです。


前に説明したとおり、不活化ワクチンは、感染症を引き起こす性質や毒性をなくしたウイルスや細菌の一部を利用したものです。 


感染症を引き起こす性質や毒性をなくすため、ワクチンの接種によって感染症にかかる心配がかなり低いというメリットがあります。

しかし、その一方で、免疫が付きにくいデメリットもあるのです。


このデメリットを補うため、合計2回の接種が必要になります。


2回目の接種は、1回目の2〜6ヶ月後に行うのが一般的です。

当院では3ヶ月後をおすすめしており、1回目の接種時に予約を取ることができます。


▶︎当院の帯状疱疹ワクチン接種について、詳しくはこちら


インフルエンザワクチンなど、他のワクチンとの同時接種もできます。

同時接種をすると、効率的に予防接種を進められるため、ぜひご検討ください。

副反応はどのくらい?

正直にお伝えすると、シングリックスは生ワクチンよりも副反応が出やすい傾向にあります。

しかし、副反応が出るのは「しっかり免疫が付いている証拠」でもあります。


よくある副反応は以下の通りです。


  • 注射した場所の痛み(約80%)

  • 赤みや腫れ(約20〜30%)

  • 筋肉痛、頭痛、倦怠感(約40〜50%)


ほとんどの場合、副反応は2〜3日で改善します。

副作用が心配な方には、ロキソニンなど解熱鎮痛剤の使い方もしっかり説明しますので、ご安心ください。

接種をおすすめする方

帯状疱疹の発症リスクは、生活習慣や健康状態によって異なります。

当院では、次の方に帯状疱疹ワクチンの接種をおすすめしています。

「まだ元気だから大丈夫」と思っている方こそ、 元気なうちに予防することが大切です。

🔸帯状疱疹は「予防できる激痛」です


私は医師として、多くの帯状疱疹の患者さんを診てきました。


🌀 こんなに痛いとは思わなかった

🌀 もっと早くワクチンを打っておけばよかった


そして、こんな後悔の声を、本当にたくさん聞いてきました。


帯状疱疹にはワクチンがあります。

不活化ワクチン(シングリックス)であれば、2回接種すると90%以上の確率で、帯状疱疹による激しい痛みを予防できます。


費用のことで迷われるのは、とても自然なことだと思います。

しかし、将来のご自身を守る選択肢のひとつとして、前向きに検討していただけれると嬉しいです。


▶︎当院の帯状疱疹ワクチン接種について、詳しくはこちら

 では、次回のコラムもお楽しみに!



【参考文献】

  1. 厚生労働省.帯状疱疹ワクチン

  2. 太田ゆきの, 大津美香, 工藤隆司, 沓澤尚子. 帯状疱疹後神経痛患者の痛みと日常生活への影響~患者の語りから~. JSTN. 2023;4(2):8-18.

  3. Kimiyasu Shiraki, Nozomu Toyama, Tohru Daikoku, Misako Yajima, Miyazaki Dermatologist Society. Herpes Zoster and Recurrent Herpes Zoster. Open Forum Infect Dis. 2017;4(1):ofx007. 

気になる症状がある方や、受診に関するご質問はこちら

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