公開日
2024.8.20
更新日
2026.2.16
肥満・メタボ対策
ダイエットのカギはカロリー?それとも運動?医師のホンネ
こんにちは!リベ大総合クリニック大阪院 院長の大岩です。
このコラムを書いているのは、夏真っ盛りの8月です。
猛暑日が続くなか、こんな声を聞くようになりました。
🌀そうめんやアイスクリームなどを食べていたら、いつのまにかふっくら…
🌀カロリーはそんなに取っていないつもりなのに、やせない
🌀暑くて汗だく。これってダイエットになる?
僕も実は最近、おなかが少し気になってきました。
そこでコラム第10回目は、僕が「ダイエットを行うときに気をつけること」をテーマに考えてみました。
ぜひ最後までお読みいただき、一緒にスリムで健康な体になりましょう!
🔸カロリーを減らして運動すれば…やせる?

「やせたければ、食べる量を減らして、運動を増やせばいい」
よく耳にしますよね。
たしかに、これは間違いではないですが
実際のダイエットでなかなかうまくいかないことは
多くの人が実感しているのではないかと思います。
なぜでしょうか?
ダイエットには、医学的な根拠にもとづくポイントがいくつかあります。
🔸カロリーだけじゃない!重要なのは食べ物の「質」
摂取カロリーを減らすために、
・食べる量を減らす
・カロリーの低いものを食べる
といった工夫はよくあると思います。
ダイエットではつい、カロリーの数値だけに注目しがちですが、
実は食べ物の「質」こそが重要です。
たとえば、同じカロリーでも
・フライドポテトやポテトチップスでカロリーを取った人
・野菜やヨーグルトでカロリーを取った人
では、後者のほうが体重が減りやすい
という研究結果があります[1]。
また、
白米を玄米に変えることで、血糖値の上昇が20%抑えられた
という報告もあります[2]。
血糖値の急激な上昇を抑える=脂肪の蓄積を防ぐ
ことにつながるため、こうした小さな違いがダイエットでは大切なポイントになります。

一方で、炭水化物をほとんど食べない
「糖質制限ダイエット」という方法がありますが
実はこの方法はリバウンドしやすく、長期的には体に良くないことが知られています。
医学的な観点から、僕個人としてはおすすめしません。
🔸運動だけでやせることはできる?
食事は好きなものを食べたい!
運動すればよいのでは?
と考える方もいらっしゃると思います。
しかし運動だけでやせようとすることは、そう簡単ではありません。
たとえば、体重60kgの人が
・ポテトチップス1袋(60g):約325kcal
を消費するために必要な運動量は
・ジョギング:約45分
・サイクリング:約1時間
・ウォーキング:約1時間40分
上記のどれかを続けなければいけません。
食べるのはあっという間ですが
それを運動だけで消費し、やせようとするのは
現実的には難しいといえるでしょう。
ただし、運動自体は筋肉量を維持し、基礎代謝を上げるために欠かせません。
また糖尿病や高血圧など、生活習慣病を改善する効果があります。
やせるという目的には直結しないかもしれませんが、ストレッチやウォーキングなどは
健康に大きなメリットがあるため、適度に体を動かすことは大切です。
🔸はじめよう!今日からできる医学的なダイエット
医学的な根拠にもとづいたダイエットでは、
次の2つが大切。


シンプルですが、この2つに尽きます。
極端な方法や奇抜な方法ではなく
科学的に正しいやり方でダイエットに取り組みましょう。
もちろん、食べる楽しみをすべて我慢することは
心にも体にもよくありません。
僕もフライドポテトや甘いお菓子が好きで、
食べる機会があればよろこんでいただいています。
「食べない」のではなく「食べすぎない」ために
2〜3回に1回、
より質のよい食べ物に置き換えてみる
など、バランスの取れた食事を心がけることがなによりも重要です。
また、これまでの習慣を急に変えたり、
生活に大きな負担のかかるダイエットは長続きしません。
まずは上記のうち1つでも、できそうなことを小さく始めてみませんか?
小さな習慣が、いつしか大きな変化につながります。
当院では、肥満外来も行っております。
食事アドバイスや睡眠時無呼吸症候群のチェックなど、さまざまなサポートをさせていただきますので、お悩みの方は一度ご相談ください。
それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!
引用文献
[1] Ludwig DS, et al. Am J Clin Nutr. 2021; 114(6): 1873-1885.
[2] Shimabukuro M, et al. Br J Nutr. 2014; 111(2): 310-320.